初動について
2012年09月21日 (金) | 編集 |
昨日に引き続き初動の話です。

動き始めに後ろ足で床を蹴って前進するのと、前脚を抜いて重心移動で前進するのでは、上半身の使い方も異なってきます。

後足を蹴ると、片方の腕を伸ばし、もう片方は引くのが自然です。つまり、左足前で立っている時、後ろ足である右足で床を蹴ると、右手は突きになり左手は引き手を取る。または、左手で突き、右手は引き手を取る、となります。

一見、これは自然な動作のように思えます。しかし、私は初動時に片方の手を引くと、引いた手で相手を呼び込むような結果になることを危惧します。
つまり、片方の手で「いらっしゃい」としてしまうということです。

これが、前脚を抜いて重心移動で前進すると、片方の手を引くよりも、両手を前に出すほうが自然な動きになります。これは、まさに身体全部が前進をするということであり、両手が同時に前に伸びるとどちらでも突けるし、どちらでも受けることができる。
ということは、相手はどちらの手で突いてくるのか直前までわからないということになります。

この前脚を抜いて重心移動で間を詰める方法は、高速上段突きの代表的身体操作です。フッと軽く動き始めますが、そこから急加速するので、相手にとって目測が狂います。

もちろん、突く時にもう片方の手は引いても構いません。ただ、後足で床を蹴ると最初から引き手を取るのに対し、前脚を抜くと初動時は両手を前に出して前進し、その後に突くので相手は受けのタイミングが遅れます。


これを体感するには、両手にチューブを持って後方から引っ張られた状態で行ってみると分かると思います。うまく行くと、本当に抜くだけで身体全体が勝手に飛んでいく感覚になります。
まあ、これも何も不思議なことでもなんでもなく、抜くことによる落下で伸張反射によって、床を強く推しているにすぎません。

だから、脱力とはいっても実際には効果的な筋力の使い方なわけです。



もう一つ、前脚を抜く時のこつを教えると、抜く瞬間に鼻で息を吸うとより効果的に間を詰めることができます。でもこの場合、逆腹式呼吸をしっかり身に付けておかないと、本当に力が抜けてしまい、動けなくなるでしょう。
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