初動は前屈立ちを参考に
2012年09月20日 (木) | 編集 |
よく、カウンターをもらう選手は、次の傾向があります。

1、攻める瞬間にガードが開く。
2、突く前に一瞬早く、反対側の手を引いている。
3、床を後ろ足で蹴っている。

だいたい、これらの一つか、あるいは全部当てはまっている選手は、カウンターの餌食になっています。

今回は、ガードの事は置いといて、3の床を蹴ることについて書いてみます。なぜ、床を蹴るとカウンターをもらいやすくなるのかということです。

結論は、力むからです。「力み」は、自分の技が出る前に気が飛びます。その気で技を出す前に相手に分かってしまうのです。

ですから、よく帯やチューブで負荷をかけて後ろから引っ張られながら前進の練習をしたり、人を押しながら前進する時は、要注意だと思います。
そのトレーニングそのものが悪いというわけではありません。トレーニングの仕方自体に注意が必要だということです。

これを負荷をかけすぎて力んでトレーニングをすると、「スピードはつきました、でも試合は負けるようになりました。」なんてことにもなりかねません。

あくまでも、力まずに素早く踏み込むことを心掛けなければなりません。


そこで、大いに参考になるのが前屈立ちの移動です。ご存知のように前屈立ちは、後ろ足を張っています。張っているということは、これ以上伸びないということです。つまり、前屈立ちでは床を強く蹴れないということなのです。
床を強く蹴るから脚を張っているのではなく、張っているから強く蹴れない。こう考えれば、自ずと答えは出てきます。
なぜ、前脚は足首・膝・股関節を曲げているかという点です。抜くから曲げているわけです。ですから、初動の時点で後足で床を蹴らず、前脚の関節を抜けば、勝手に重心は前に移動するので、その時に後足は蹴らずに寄せれば良いのです。

そうすれば、勝手に身体全体が前進します。よく、自分が地面を蹴るのではなく、背中を押されるような感覚と言われるのは、このような使い方が高レベルに仕上がった状態だと思います。自分は力を抜いているが、抜くことで重心が瞬時に移動して急加速するので、何か見えない力で背中を押される感覚があるのです。

その見えない力とは、重力です。重力は下に向かって働いていますから、そこからさらに前脚関節を抜くことで急速落下が生じ、その時に、後ろ足がつっかい棒の役目をして、急速落下が前方向への急加速に変わります。

前屈立ちで後ろ足を張っているのは、つっかい棒の役目だと思ってください。


この初動時に関節を抜くことで、気が相手に跳ぶことなく急加速が実現します。負荷をかけて前進することは良いと思いますが、絶対に後足で床を蹴らず、前脚を抜いて行ってください。



その時に、もう一つコツがあります。単に前進するのではなく、相手を持ち上げるように前進すると、相手の気を浮かすことができます。気が浮くと人間というのは、すぐに反応することができないのです。

具体的には、相手の身体全体ではなく自分のへそと相手のへそを意識すればいいでしょう。



私が、随分前にDVDで公開した練習方法ですが、帯やチューブ等で負荷をかけるのではなく、ホームセンター等で1mほどの棒を買います。この棒は、ダンススタジオなどの壁に固定してある太いものです。

2人組になり、この棒を互いの下腹部に当てて両手で持ちます。そして、基立ちになり前脚の関節を抜いて前進すると、相手がフッと浮きます。相手を浮かすには、瞬間的に関節を抜かなければなりません。

この感覚を伴って上段を突くと、面白いように相手が反応せず、突きが決まる確率が格段に上がります。


「初動時の瞬間脱力」これが、相手に反応されずに間を詰めることができるので、カウンターをもらわなくなるコツの一つです。
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