好奇心は向上心につながる
2012年07月21日 (土) | 編集 |
ある外国人の先生からこう言われました。「日本の子は覚えが悪いですね。」

私も正直そう思います。覚えが悪いというよりも、ボ~ッとしている子が多くなりましたね。
これは、やはり乳児の時から刺激が足りないことが原因ではないかと思うのです。


1980年代は、某首相が「日本は知的水準が世界一」などと発言し、世間からバッシングを受けましたが、そんな時代を懐かしく思います。

私が80年代に海外に出ていた頃は、なぜ海外の人たちはこんなにも覚えが悪いのか?日本人ならば1時間で覚えるところを3日も4日かかっても覚えない。なんて失礼なことを思っていました。

しかし、今では東南アジアの子供たちの方が、はるかに物覚えが早く応用も効くのです。


さて、私が海外に出始めた80年代の前半は、確かにJapan as No.1でした。日本の成長はうなぎのぼりで、この栄華は永遠に続くのではないかと私でも思っていました。

しかし、当時の海外の子供たちと日本の子供たちを比較すると、確かに日本の子供たちの方が知識はあり、物覚えも良かったのですが、決定的に劣る点がありました。

それは、子供に最も必要と思われる好奇心です。

世界中どの国を訪れても、子供たちは日本人の空手家を見たさに集まってきます。そして、奇声を上げて、映画で観た空手というか、功夫のものまねをするのです。
正直、変な真似をされてこちらはムカッとしますが、子供たちは全く悪気がなく、眼はキラキラ輝いているのです。

世界中どこにいっても、子供は何でも物を真似るのです。異国の言葉でも覚えるのではなく、とにかく口にする。それが合って通じれば大喜び、変な発音で通じなくても大笑い。
とにかく、動作を真似る、言葉を真似る。子供は、物まねの達人なのです。


当時、日本に帰国するとバブルの絶頂で、途上国を専門に渡り歩いていた私は、逆に異国の感覚で日本を歩いていました。電車の中で会話がなくみんな黙って座っている。
子供は、海外に比べ子供らしくない。喜怒哀楽を表情に出さない。


ですから、確かに日本が栄華を誇った80年代であっても、子供たちの好奇心を比べると、既に没落の傾向は現れていたことになります。


知識は、誰かに教えられればある程度は身に付きます。しかし、本当の知識は、自分で覚えなければ身に付きません。
また、知恵というものは、自分で何とかしたいと思うからこそ湧いてくるものだと思います。

この源となるのは、やはり人間の好奇心ではないかと思うのです。

好奇心は、向上心につながります。向上心があれば、人はあれこれと工夫をします。

やはり、今の日本に必要なのは、私が80年代から90年代にかけて海外に住み、今も海外に行くたびに眼にする子供たちの好奇心ではないかと思うのです。



あっ! それから、これとは関係ない話ですが、80年代のマレーシアは、マハティール首相のルック・イースト政策で、欧米の前に日本というお手本がある。日本に追いつけ追い越せと、頑張っていました。私が当時のマレーシア国民で感心したことは、赤道直下の国にもかかわらず、ビジネスマンはネクタイを締めて仕事をしていたことです。
他の熱帯地域には見られなかった光景に、この国の明るい将来を見た思いでした。
今、日本ではクールビズで国会議員の先生方もノーネクタイでお仕事をなさっていますが、当時のマレーシアを観たものとして、これで日本は大丈夫だろうかとの危惧も少々抱いています。

例え暑くてもネクタイを締めることが、気を引き締めいい仕事につながるのではないかと、個人的には思っています。
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