勝負って難しい
2017年08月01日 (火) | 編集 |
私は、ほぼ毎年インターハイを観戦に行っています。今年のインターハイは、波乱の連続で本当に面白かったですね。初日から決勝戦まで、手に汗を握る戦いの連続でした。

私も勝負の世界に身を置いて何十年になりますが、未だに勝負というのは難しいなと、つくづく思います。強いところが勝つとは限らない。勢いに乗ったところが最終的に勝つ。では、その勢いはどのようにつければ良いのか?
誰か、ラッキーボーイ、ラッキーガールが登場するか、奇跡の大逆転で雰囲気をいっきに変えるか、人的な影響で勢いがつく場合もありますが、何か見えない力で勝利を手繰り寄せているのかと思うこともよくあります。

さて、今回は優勝候補ではあるが、筆頭ではなかった高松中央と、帝京高校が団体組手を制しました。結果を見れば、ほぼ圧勝で頂点に上り詰めたわけですが、一戦一戦を見ていくと、負けても不思議ではない場面でしっかりと勝ってきたことがわかります。
何はともあれ、関係者の皆さん。本当におめでとうございます。

とりわけ高松中央は、組手の進化を早めたかなという印象がありました。一回戦から決勝戦まで、圧倒的な攻撃力がその凄さを示しています。最近の試合は最小点数差で勝つ選手が多くなり、ぎりぎりの勝負をしている傾向がありますが、高松中央の選手たちは、全員が大量点を獲る力がありました。

男子団体組手で3位以上の高校の平均得点と平均失点をまとめてみました。

       高松中央  日本航空  御殿場西   呉港 
平均得点    5.25    3.67   2.11    2.36
平均失点    1.08    2.14   1.71    1.82
得失点差    4.17    1.53   0.4     0.54

これを見ると、高松中央の圧倒的な得点力と、ほとんどない失点が図抜けています。
今大会の同校は、手の付けられない強さだったことがわかります。3位の両校だと、3点取れれば勝てるのに比べ、高松中央相手では6点を取らないと勝てない。この差は致命的です。

それにしても、勝負の後の「たら」「れば」を語っても仕方がないのですが、オーダー次第では勝敗が入れ替わっていたであろう試合が多かったですね。その典型が、女子団体組手準決勝戦の御殿場西対帝京でした。私は、両校が10回対戦すれば7勝3敗くらいで御殿場西が勝つと思います。もし、今日両行がもう一度対戦し、勝敗予想をするとしたら、私は御殿場西有利と言います。
勝負は、強いものが勝つのではなく、勝ったものが強い。まさにこの両校はその典型でしたね。

今回強烈に思ったのは、団体組手は絶対エースの存在が必要だということです。絶対エースが確実に勝利できれば、監督は後の4人の戦い方のシミュレーションが立てられます。劣勢の場面でも、絶対エースが圧勝すればいっきに雰囲気を変えることができます。
今回、帝京の本田監督のオーダー組は冴えに冴えていました。それも、久住呂選手という柱がしっかりしていたおかげだと思います。単に1勝するだけではなく、エースの存在はメンバーに自信を与えます。
高松中央には崎山選手、帝京には久住呂選手がその絶対エース的存在でした。
つまり、優勝した両校には、精神的支柱が確実にあったということでしょう。

また、オーダーを入れ替えるかメンバーを変えることが功を奏して勝利する場合、相手に知られても良いから、そのままのオーダーで押し通した方が良い場合がありました。
監督の勇気と決断力がものを言いますね。

こんなレベルの中で、毎年上位に食い込んでくる学校は本当に凄いと思います。やはり、そういう学校は選手の意識、保護者・サポーターの意識が違います。「なにがなんでも優勝するぞ!」と本気で思っている学校の中で、たった1校だけが本当に優勝できるのです。

何回か書いたことがありますが、必ず最終日まで残って応援ができることが、一番の親孝行です。そして、必死で頑張るわが子の姿を見ることは、親にとって何事にも代えがたい宝です。
仕事を休んで、金を使ってでも、一番見たいものを見れるわけですから、こんなにありがたいことはありません。

3年生は、これで高校の空手は引退となりますが、全選手に対して本当にお疲れさまでしたと言ってあげたい気分です。

最後にひとつだけ。今回メンバーになれなかった控えの1・2年生の応援する姿を見ていると、新人戦にはメンバーになれるかなれないか、よくわかります。空手の技術ではなく、こういうところに人間の本質が出ますから。練習の姿以上にわかります。
一種の緊張感というか、応援の仕方ですかね。

だから、私はアリーナでの試合もさることながら、そういうところも興味を持って見ています。

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