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 当たり前のことを普通にやれば強くなる
2015年06月01日 (月) | 編集 |
私は空手を指導して30年以上になりますが、指導をしていて子供たちのようすがこの数十年で随分と様変わりしてきました。
競技力は、年々向上しています。全日本クラスや国際大会の数も何倍も増えています。でも、子どもたちが自分の意志で空手を選んでいるのではなく、親が100%決めていることは否めないと思います。習い事は、100%子供の言うことを訊く必要ないと思います。小学校入学前や低学年の子供は、自分で判断できるだけの情報量がありません。
でも、「空手をやりたい!」と思って稽古している子と、「お母さんが決めちゃった。」という子では、上達の度合いが大きく変わります。
ただ、この辺りは、今も昔もあまり変わらないのではと思います。以前だって、習い事は親が決めていましたよね。でも、入門してからの上達度は、今とは比べ物にならないほど早かったように思います。

さて、今日のトピックは、年齢に関わらず、ドンドン覚えてうまくなっていく子と、いつまでも覚えない子の差は何かということを書いてみたいと思います。
率直に書くと、その差は知能指数の差ではありません。空手のために脳が働いているかいないかの差です。覚えようと思えば誰でも覚えることができますが、「覚えよう」「うまくなりたい」と思わなければ上達はしません。

私は、11年の海外生活経験がありますが、その国に30年以上住んでいて、まったく言葉を話せない日本人を何人も知っています。つまり、周囲が気を使って日本語を話してしまうので、自分は覚えようと思わないから話せないのです。

空手も同じで、自分で覚えようと思わないと、毎日稽古に来てもまったく覚えません。私は、常々「脳の覚醒化」と言っていますが、子供はある時から突然物覚えが良くなり、急速に上達する場合があります。自分の中で、何か上達のこつを感じることができたのでしょう。

ですから、空手の技を教える前に、とにかく脳の覚醒化を心掛けなければいけないのです。最近は、下記のような子が多くなっています。

・ 近くで話しかけても、全く気づかずにボ~ッとしている。
・ 右と左を小学生になっても分からない。
・ 帯を何年経ってもちゃんと結べない。(蝶結びも分からないから、ズボンが落ちる)
・ 説明の時、こちらを見ているが、まったく頭に入っていない。
・ 整列ができず、誰かに導かれるのを待っている。
・ 整列時にまっすぐに並べない。(周囲を全く見ない)
・ 思い切り動かない。
・ 声が小さい。
・ 技を直しても、自己流に戻る。(100回直しても100回元に戻る)

こんな子は、まず脳を活性化させて、他人の話しを聞いて、しっかりと頭に入れて、かつそのとおりに行動できるようにする必要があります。
実は、私が一番頭を使っていて、それでもなかなか成果が上がらないのは、こういう子の脳の活性化なのです。

例えば、こういう例があります。頭は良いし覚えも早く、やる気もあった子が、ある時点から急に覚えが悪くなりました。本当に今までは何だったのだろうと思うほど、上達が止まってしまったのです。
父親がいて道場で一緒にやっている時はドンドン上達していたのです。ところが、父が一時的に一緒にいれなくなり、母子だけで過ごす時間が増えると、まったく上達しなくなったのです。
観察していると、小学生なのに、我が子に服を着せている。食事の時に食べ物を口に持って行き食べさせている。同年代の友達と接することをさせずに、いつも母親のそばに置くようになった途端、子供がまったく覚えなくなってしまったのです。

別に母親と一緒にいる時間が増えても良いのです。自分で服を着させて、自分でご飯を食べさせ、友達と自由に遊ばせる、自分でできれば何の問題もないのです。全てをやってしまうことが問題なのです。

また、休憩時間になると必ず、母親の下に行き、母親と一緒に休憩している子は他の子とくべて上達が遅い傾向があります。依存度が高くて自立が遅れるからです。

結論は、自分で朝起きて、自分で服を着て、用意されたご飯を自分で食べて、自分の判断で友達を遊んで、道場に来たら靴をきれいに並べて、稽古の始まりは整列を早くキレイに並び、丁寧に礼をして、稽古中は終始大きな声で思い切り技を出し、休憩中に親がいても親のところに行かず、最後に大きな声で挨拶して家にも帰れば、誰でも空手はうまくなるのです。

この中で、親の役目は何でもかんでもやってあげてはいけないということです。自分でやることを教えるのが親の役目です。やらせずに親が何でもやってしまえば、子供は覚えようとしなくなります。

右と左が小学校4年生になっても分からない子がいました。当然、空手は全く上達できません。私は、「右と左がわからないの?」と訊いたら、その子は「習ってないから分からない。」と答えました。
これは、学校で習う習わないではなく、家庭で教えるべきことです。箸の持ち方も家庭で教えることです。通常は、帯の結び方を教えるだけで良かったのですが、最近は蝶結び方さえも中学年でできない子が多くなりました。これもご家庭で教えるべきことです。

自分の持ち物に名前を書かず、他人のものを持って帰ってしまう子を、稽古中も大会でも頻繁に見かけます。名前を書いておけば、間違っても気づきますが、名前を書かなければ気づきません。これも保護者の役目です。

書いてしまえば、どれもこれも当たり前の事ばかりですね。でも、実際には当たり前のことをできない子が、空手がいつまで経っても上達できないのです。
当然、当たり前のことをシッカリと教えているご家庭もあります。そんな子でも全員チャンピオンになることはできません。でも、そつがないから期待通りの結果が出る。少しづつ、確実に上達しているから徐々に成績がアップしてきます。

当たり前のことを普通にできる。考えてみれば、これはご家庭だけ、子供だけでなく、指導者も色々な意味で同様なことが言えますね。
自分も、当たり前のことを普通にできるように習慣づけなければと、今から自己反省の時間に入ります。
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コメント
この記事へのコメント
ごもっとも
当たり前のことを普通にやることは本当に大切ですね。「自分のことは自分でやる」これができない子は依頼心が強かったり、集中力もなく、すべてが中途半端になってしまうケースが多いと思います。私も五省の「不精に亙るなかりしか」を自分の戒めとしています。あと、欲を言えば「何事も気なしに行わない」気を込め、集中し、気の進まないことにも率先して実行するというような訓練が出来ればいいなと思います。
2015/06/05(Fri) 13:51 | URL  | 同志館 山内 #-[ 編集]
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