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 本質は別なところにある
2014年06月09日 (月) | 編集 |
当道場では、先輩の黒帯または茶帯の生徒に小さな子を指導させる時があります。それは、けっして小さな子のためだけではありません。教える人間の方が教わる人間よりもより勉強になるからです。

ここのところ、高校進学に関して強豪校の先生方は生徒のどこを観て評価しているのかということを書くことが多くなっています。
私は、先輩に指導をお願いした時に、先輩の指導法を観察し、時々道場を出て、距離を置いて眺めながら他の指導者や親と話すことがあります。
その中で、面白いことを発見しました。

ある生徒は、選手としてはさほど結果を出していないのに、高校に練習にいくと頻繁に先生に「ぜひうちに来てください!」と誘われます。そういう生徒は、必ず指導をさせると、担当した子をうまくさせようと一緒懸命に指導しています。また、休憩中に年齢が下の子と遊んであげています。
どこに行っても面識のなかった小さな子がすぐになつくのです。

反面、指導をしても小さな子がピンと来ていないのか、全く覚えない。言っていることは間違っていない、でも教わる方がなかなかできない。そんな子は声がかることが少ないのです。

黒帯にそれぞれ初心者の子をつけて指導させると、その生徒のことがよく分かります。教えているのを観ているだけで、

「こいつはこう指導すれば伸びる」

「負ける時は、こういうパターン、こういう選手にやられるな」

「なるほどぉ・・・、私が指導したことをこう捉えていたのか!」

等、指導する姿をみているとその生徒の本質的な部分が私が指導している時よりも何倍も分かるのです。



以下は、先輩が指導をしている時に、われわれ指導者がその姿を観ている時の会話です。

「○○は、空手の成績はあまりパッとしないけれど、高校の先生によく誘われるのは、人が好きだからでしょうね。小さな子供に一所懸命に指導していますね。小さな子がすぐになつく。」

「一方、△△は他人にあまり興味がないのでしょうね。言ってることは間違っていないけれど、なかなか教わる方ができるようにならない。言葉が教わる方の心に響かないのでしょう。」

「××は、頭が良いですね。無駄なことは言わないし、アドバイスをするにしても小さな子が分かり易いように比喩がうまい!」

「物静かに教えていますけど、結構彼の声は説得力がありますよ。教わっている子の動きがみるみる変わってきました。

また、指導方法を観察していると、空手のことだけでなく、勉強時間を長く取っても成績が伸びない傾向の者はよく分かります。
例えば、教えている子ができない部分を指摘します。指摘自体は合っています。でも、言っておしまい。そこをできるまでやらせないのです。だから、次にやった時にまた同じ失敗をする。また、それを指摘するだけ。どうすればうまくできるかを言わないし、繰り返しできるまでさせることもしない。だから、時間をかけても全然そこが直っていない。

当然、自分の勉強でも、出来ないところを集中的にやるでもなく、要領よくするでもなく、日常の勉強にメリハリをつけるでもなく、成績も全然伸びない。なんてことになってしまいます。


随分前になりますが、私は他人に興味を持たないことがその生徒の空手の欠点だったために、それを説明した上でしばらく自分の練習をそこそこにさせて小さな子を指導をさせたことがありました。でも、他人に教えることで自分の欠点を自覚し、空手の実力が付くということは、当時保護者や生徒に言っても理解してくれなかったことがありました。

「なんで、会費を毎月払っているのに、他の子を教えさせられているの、教えるのは先生の仕事でしょ!?」

と、憤慨されてしまいました。

また、うちは他道場からの出稽古の生徒さんが多いのですが、出稽古の生徒に関しては懇切丁寧にアドバイスをしました。すると、

「なんで先生は、他道場の子に親切に教えて、自分の道場生には教えないの?」

との苦情を受けたことがありました。

これも必ずしも教わったから空手がうまくなるわけではないのです。指導を受けている場面を見て聞いていれば、条件は同じなのです。だから、自分の道場生には、

「今日は、出稽古の生徒が来た時には丁寧に説明してくれるのでチャンスだ!」

と思ってほしかったしそれを説明もしましたが、やはり空手は時間をかければ、直接指導してもらえばもらうほど上達するとの思いがあり、理解してもらえなかったことがありました。


例えば、ある子に10回以上同じことを直接指導して、器用ですからその場ではちゃんとできる。でも、そこ後教わったことさえも忘れており、言われた時だけやるけれどこちらが再び言わないと全くやらない。だから、いつになっても覚えない。

と思ったら、私がその子に指導したことを聞いていた別の生徒が、ふと見ると練習時にいつもそれをやっていて、結局その子は私が教えていないのにその技を自分のものにしていたなんてことが実際にあります。

こういう部分は、家庭環境も大いに関係してきます。だから、朝の起床、整理整頓、食事の摂取量やマナー、食べ物の好き嫌い、掃除の仕方、大部屋での他人との過ごし方等、空手とは全然関係ないことの方が、その生徒の本質を探るうえで大いに参考になるのです。

極論になりますが、強豪校の先生の目に留まるには試合で成績を残すよりも、他人に興味を持ち小さな子と遊んであげる、そして好かれるようにした方がよほど強豪校の先生方の目に留まると思います。

まず、保護者は我が子を自分の手から離し、他人に預け他人の評価を聞くことが大切でしょう。その上で、家庭でできることがあればそれをやっていく。そういう考え方が大切ではないかと思います。
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