日本の常識、世界の常識
2013年11月12日 (火) | 編集 |
1週間前に幕を閉じた日本シリーズで、大変興味深いことがありました。
田中将大選手が闘志あふれる投球で1敗はしたものの、楽天の日本一に最大の貢献をしました。

その中で、第2戦で巨人のロペス選手を打ち取った時に後ろ向きでガッツポーズをしたことで、第6戦でロペス選手がホームランを打った時に、そのお返しとばかり、手を高々と天に突き上げました。

田中選手のガッツポーズは、以前から国内でも指摘を受けていましたが、本人は改めることをしませんでした。

ロペス選手の言い分として、J-CASTニュース 11月7日(木)18時48分配信から抜粋すると、

「I don't like it.(気に入らないな)彼は一流のピッチャーなのだから、マウンド上でやってはいけないことを分かっているはずだ。私には彼が叫んでいるのも(三振の場面)、はっきりと聞こえた。だから私はどうしても彼から打ちたかった」(注:英訳は編集部)

 ロペス選手は2004~12年まで大リーグでプレーし、シアトル・マリナーズ時代はレギュラーを経験している。大リーグには、ルールブックには書かれていないが選手間の暗黙の了解として存在する「アンリトゥン・ルール(Unwritten rules)があり、そのひとつが「投手は相手打者を三振に取った際、派手なパフォーマンスをしてはいけない」だ。


ということです。

対して田中投手は、東スポの記者に対し、

「そもそも、あいつに対して(ガッツポーズを)やってないですよ。それに、ロペスは(本塁打を放った際に)一塁を回った時にゴチャゴチャ言ってきて、三塁を回るときも何か言っていた。あれは注意とか、そんなんじゃない。あまりにしつこく言ってくるから僕も『うるさいわ! ボケ!』って言うたりました。大体“人に言うなら自分がやるなよ”って話。日本の野球をなめているんですよ!」

この後東スポも、

 田中が繰り出す雄たけびやガッツポーズは決して相手を挑発する行為ではない。実際に相手打者の顔を見て雄たけびやガッツポーズをしたことは一度もなく、第2戦でもロペスを見ずに後ろを向いて右こぶしを握っている。

と、擁護していますが、その東スポも、第2戦を報じた時に、

「ロペスから三振を奪いド派手なガッツポーズを見せる田中」

と書いていました。


賛否両論あるでしょうが、私はどう見ても田中選手は改めるべきではないかと思うのです。田中選手も東スポの記者も、大きな勘違いをしているのではないかと思えてなりません。

決して、武道的観点から「相手の前で、喜びを露わにしてはいけない。」なんて言うのではありません。

ここは日本だから、アメリカのルールなど関係ないというのも、違うと思うのです。ならば、沢村賞を受賞した時もマウンド上の振る舞いで苦言を呈されることもなかったはずです。

今ではWBCもあり、世界を相手に野球をする時代です。せめて、トップ選手であるならば「アンリトゥン・ルール」くらいは勉強し、特に外国人に対しては細心の注意を払うべきだと思うのです。



メジャー1年目の新城選手が、ホームランを打った時にホームベースに手でタッチしたことで大きな批難を受けました。やはり、場所が変われば常識も変わります。


ここで、空手と野球で共通する点を挙げてみましょう。

ピッチャーがデッドボールを与えた時に、絶対に謝ってはいけない。プロ野球ならまだしも、高校野球であれば帽子を取って謝罪するシーンを観た人は多いと思います。私も高校までは野球をやっていましたので、ピッチャーの時に相手に当ててしまった時は帽子を取って謝罪していました。

しかし、これはアメリカでは絶対にやってはいけないのです。ボールをぶつけた後に謝罪するということは、日本ではぶつけたことに対し申し訳ないとの気持ちで謝罪するわけですが、アメリカでは謝罪するということは故意にぶつけたとみなされます。ですから、相手は余計に立腹するのです。

たまたま手が滑って相手にぶつけてしまったのは、故意ではないから謝罪の必要はない。「謝罪したということは、わざとぶつけたんだな?」というわけです。


これと空手が何で関係あるのかといえば、ウォーニングを受けた時に、一歩出て相手に頭を下げるよう審判に促されますが、私は個人的に必要ないと思っているのです。

事実、全空連では謝罪せよとは指導していません。(いないと思います)

空手は日本発祥ですから、こういう行為も他の競技よりは外国人に理解してもらっているでしょう。しかし、何度も何度も礼をしたり、ウォーニングのたびに頭を下げる行為というのは、多くの外国人からは「とても奇妙な行為」に写るはずです。

オリンピック種目になることを視野に入れているのであれば、このような部分において国際化した方が良いのではないかと思うのです。

こういうことを考えながら、競技空手を考えるのも、国際感覚を磨く上で面白いのではないかと思います。
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