整列はすべての基本
2013年10月26日 (土) | 編集 |
今回、インドに行って、最もビックリしたことがあります。私は、今回いくつかのインターナショナルスクールを訪問しました。その中の一つで、体育として空手を導入している学校で昇級審査を行いました。

小学1年生から6年生までだいたい200名くらいです。

最初に小学3年生が入ってきました。驚いたことにきれいに1列に並んで入室し、見事に整列したのです。日本の学校では、きちんと整列することを指導できないために、道場でも整列にものすごい時間がかかっています。当道場もたった20人のクラスでも毎回整列に何分かかっているでしょうか?

それがあのインド人が、自己主張の強いインド人がですよ!きれいに並んでいるのです。そして、審査が始まってまたビックリ! みんな上手なのです。一部の生徒は毎年日本に来ていますが、そのつど「まだまだだなぁ」と思っていましたが、それは日本のように徹底して空手をやる環境にないからです。なぜかって、勉強が忙しくて空手を毎日のようにする時間が取れないのです。週末には必ず遠征か大会があるなんていうのは、私が知る限り日本だけです。

トップレベルは日本の足元にも及ばないのですが、逆に学校体育としてやっていて、果たして日本でここまで上達させることができるか疑問に思いました。

一つの学年が終了すると順に退出し、次の学年が入ってきます。凄いのが1年生もきちんと並んでいたことです。日本であれば絶対に無理でしょう。1年生はまだ空手を始めて4か月程度のはずです。もう突きと受けと蹴りがちゃんとできていました。
当道場の生徒は1年経っても、このレベルまで行っている生徒はごく僅かでしょう。そのくらい、上達の度合いが違っていたのです。

また、ほぼ全員が集中力を切らさず、キッと正面を見て審査を受けていました。


私は、

「体育として週4回くらいやっているのかなぁ…。それにしても見事だ。」

と思い訊いてみたら、週2回1セッション30分だけだそうです。30分のクラスだと整列に手間取っていればすぐに10分くらい経ってしまいます。

私は、これが真の教育だと思いました。指導者の指示通りに動き、規律も守る。教育の最も重要なものが1年生からしっかりと指導されていたのです。


最近の日本の生徒で気になるのは、ボ~ッとして正面から話しかけても気づかない生徒がいます。上段挙げ受けの練習をしている時に、中段の受けを一人だけしていても気づきません。
正面を向かずに空中をボ~ッと観ている子がいます。
話しかけられても返事をしません。

この日のインドの子たちに、このような傾向の生徒はいませんでした。

私は日頃、

「整列がきちんとできれば、空手の上達は早い、整列ができないうちは何も覚えることは出来ない。整列はすべての基本です。」

と言っていますが、インドの子供たちを見て、さらにその思いが強くなりました。

学校でそれが出来なければ空手でやれば良い事です。時間になったらきちんと整列する。そこにすべての基本があるように思います。


もちろん、インドのすべての学校でこのような指導をしているわけではありません。しかし、トップレベルの学校は、間違いなく現在の日本が失ってしまったものをシッカリと教育しているのです。こういう子たちが30年後、40年後には国のトップとして、政治・経済を引っ張っていくのです。
貧困層は、この上流層の何百倍もいるでしょう。それがインドという国なのです。

しかし、世界を股にかけ他国のトップと対等以上に渡り合える実力を持った者は、日本人よりもインド人の方がはるかに多いでしょう。

日本の教育も考え直さなければいけない時が来ていると強く感じます。




そういえば、審査の最中に前の子の背中をついている子がいました。突かれている子が先生に訴えると、突いた子は謝らず、

「彼が僕の突くところに立っていたから彼のせいです。」

と、とんでもない言い訳をしているのを聞いていて、ようやくやっぱりインド人だなぁ・・・、と安心しました。
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