国際交流と生徒の成長
2013年09月24日 (火) | 編集 |
先週末の連休は、2日続けての大会でした。韓国から、先月来日されたユン先生が今月もご家族とお弟子さんを連れて来日し、一昨日は大会を観戦に訪れてくれました。

正直、韓国の少年少女の空手は低いレベルです。しかし、今回訪れてくれた先生方を観ていると、そう遠くない日に日本に匹敵するレベルになる可能性があると確信するに至りました。

やはり、人を育てるのは人です。今回、食いるようにうちの道場の練習を観ていて、なんと道場生の顔をほぼ全員覚えてしまったのです!いったい彼のIQはいくつあるんだろう。主だった選手の名前までも憶えているんですから驚きです。

一昨日も、広い会場で8コートでやっていましたが、うちの生徒が出るたびに、彼が私に「ほらっ、7コートで○○の試合が始まるよ。」と教えてくれるのです。
物凄い記憶力です。また、指導者同士がハングルでいろいろと会話をしていて、私はハングルを話せませんが、なんとなく身振り手振りで理解できますが、随分と本質をついているなと感心しました。へたな日本の指導者よりもよほどわかっているなと・・・。

終日、トイレにも行かずにずっと観戦している集中力も並ではなかったですよ。いやはや、凄い指導者だなと感心しきりでした。



で、2日間の試合で感じたことは、勝負の綾はコート内ではなく、練習会場、観客席、そして普段の稽古や家庭環境にあるということでした。一昨日は審判をやらずに観客席で、観ていました。
とはいっても、たまたま勝てる日もあるしいくら頑張っても勝てない日もありますから、やはり評価は「点」ではなくこれまで選手がやってきたことを考慮し、この日の結果、そして今後の予想を踏まえて「線」として捉えなければいけません。

このブログは、当道場の保護者もご覧になっているのであえて載せますが、安定して勝てない選手は、自分の荷物の整理ができません。バッグのジッパーを閉めず、着替えたTシャツも安全具も放りっぱなし。こういう選手は、昨日はよくても今日は同じことができずに負ける。一方的に勝っていながら終盤に大逆転されるケースが多い。相性が良いと大勝だが相性が悪いと大敗、加えて接戦に弱い傾向があります。

私は、朝から気づいていましたが、生徒たちには言いませんでした。この子たちがどのような試合をするか、結果が出てから言わないと、選手も保護者もわからないと思うからです。


うちの指導者と生徒たちの話題の時、誰が強い誰は弱いという話は出ません。そんなのは見れば誰でも分かるからです。この日も話しをしていたのは、


某指導者「○○ちゃんは、この間の練習の時、誰か足の指から血を出して床に血が付いていた時、他の子は避けていたのをこの子は黙ってティッシュで拭いていました。普段大人しいのに、本当にしっかりしていますね。」

私「そうでしょ。あの子のお兄ちゃんもそうなんだよ。正直言って空手はとろいけれど、他人がやらない時に頼りになる子だから、親がしっかりと育てているんだよね。」


と、いつもこんな会話ばかりです。


私が大ファンの野村克也氏は、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」とおっしゃっていますが、私には多くの場合、勝ちにも不思議の勝ちなしの方が多いような気がします。


勝つべくして勝つ、負けるべくして負けるということです。

昨年は、形・組手でダブル優勝したある生徒が、今年は、形の準決勝で2-3で負け3位になりました。私は、彼女の方が良いと思っており「4-1か5-0で勝ちだな」と思っていましたが、結果は負けでした。形の最中に一つ気になったのが、「審判を敵にしているな」ということでした。

「審判を敵にしている」これを説明すると本1冊になってしまうほど深いのです。

つまり、審判に自分の技術を評価してもらえない。それには何か、技術以外の要素が含まれているからです。いくら自分が絶対に勝ったと思っても負けることがあります。逆にこりゃ負けたと思っても、勝ってしまうこともあります。

この子の場合、親子にじっくりとこの「審判を敵に回す」事の意味を説明しないと誤解されるので、ここでは書きません。やる気が空回りしてしまい、技が荒くなっていたとだけ言っておきます。

ただ、私が驚いたのが、負けた瞬間にいつもはポカ~ンとしてたのが、今回は悔しくて泣きながらコートを去ってしまったのです。その時に私は「変わったなぁ~」と感心しました。これまで、執念がないだの試合に向けての心構えが甘いだの散々言われてきたのが、この夏休みの間に別人のように変わりました。
午後の組手は、まるで鬼神のような攻撃的な組手で優勝しました。韓国の先生方も「あの子は凄い!今日1日で大ファンになった!」と絶賛してくれました。

私も彼女にうちで空手を始めてずっと辛口の評価をしてきましたが、今回は初めて100点満点を与えました。試合前の練習から汗だくになって必死にやって、コート脇に整列して立っている時も微動だにせず、まっすぐ立っていたことから、並々ならぬ集中力があったことがわかります。

やはり、人は変わろうと思えば成長するんですね。私は昼休みにこそっと練習会場をのぞいたり、他の人間に様子を訊いていましたが、この子は形で負けた分絶対に組手は優勝するとの強い信念で練習をしていました。この時点で、私は「組手で勝っても負けても今日は誉めてあげよう」と思っていました。

でも、こういう時はやはり結果は優勝しかないんです。

私がこの子を初めて選手として認めた日でした。


私は年に1~2回、会場から保護者と一緒に試合を観戦することがありますが、本当に勝負の綾は、コート外にあると感じることばかりです。親の座る位置、役割分担、応援の態度等も子供のパフォーマンスに大きく影響しています。


最後に、当道場は海外からの訪問者がメチャクチャ多い道場です。今回も韓国のお菓子を袋に詰めて、全員に配ってくれました。一つ一つを手で袋に詰めて作ってくれたのですから真心がこもっています。
真心には真心で応える。これが子供たちに一番に教えたいことです。


将来、世界を股にかける立派な国際人に育ってもらいたい。今はそんなことわかってもらえないかもしれませんが、これからも世界中の人たちを道場に連れて来るし、こちらからドンドン海外に出ようと思います。


いつかこの意味が分かってくれて世界に貢献できる人間になってもらえたらと思っています。

と、この記事を書きながら、韓国の飴ちゃんを舐め、お茶を飲み、ご飯にふりかけをかけて食べています。思えば、アメリカ、青森、インドネシア、韓国、中国とひっきりなしにお土産をもらい、体重が増えました。(涙

体重が減らないのはあんたらのせいだ!(怒
というのが今日のオチでした。


注)海外の国に交じり青森が入っていますが、決して青森を外国扱いしているわけではありません。もっとも、津軽弁は外国語以上に理解不能ではありますが、この世でこれ以上うまいものはあるのかと思うほどおいしいものをいただいたので、書いたまでです。

韓国おみやげ
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