お・も・て・な・し
2013年09月15日 (日) | 編集 |
2020年は、東京でのオリンピック開催が決まったのは1週間前でした。最終プレゼンの評価は高く、私も素晴らしいプレゼンだったと感心しました。

さて、その中でも滝川クリステルさんと佐藤真海さん2名の女性によるプレゼンが最も評価が高かったと思います。

滝川さんの行った、左手を交えての「お・も・て・な・し」は、今年の流行語大賞を「今でしょ!」と争う勢いです。

この「おもてなし」で、私は思い出したことがありました。フィリピンにいた頃の話です。フィリピン各地を指導で回り、中には危険な地域での指導も行っていた時のことです。
フィリピン人の気質で、彼ら自身が胸を張って言う言葉があります。それは「Hospitality」でした。普段、怠け者だのなんだのと自虐的な自己評価しかしないフィリピン人が、胸を張って「ホスピタリティでは世界一だ!」と言っていました。
ところが、当時はあまりピンとこなかったのは事実です。

しかし、今になって考えると、本当に彼らは誠意を込めて私を歓迎してくれていたんだなぁ・・・、としみじみ思う時があります。
日本人が外国人の客を、当時の彼らが私をもてなした時と同じようにできるかといえば、絶対にできないだろうと思うのです。

当時はどこに行っても、訪問した私よりも受け入れたフィリピン人の人たちの方が何倍もうれしそうにしていたのです。そして、豪華なごちそうを用意し、退屈させまいと精一杯の気遣いを見せてくれました。
私を喜ばせることが彼らの喜びとなっていたのです。

例えば、近隣にホテルがなくて民家に泊まらせていただいたことも何度もあります。その時も、その家で最も良い部屋を私に使わせてくれたのです。当然、ゲストルームなんてある家ではありません。ご夫婦の部屋か子供の部屋を空けて私を寝させたのです。

当時、「フィリピン人は、借金をしてでも客にごちそうをふるまってもてなす。それが彼らの喜びでもあるから。」と聞かされていました。
本当にそうでしたね。これはフィリピンに限らず、インドネシアでもマレーシアでもタイでも、特に東南アジア人はその傾向がありました。

どんなに文明が進んでいても、その国を好きになるかどうかはわかりません。どんなに古い文化が根付いていても、今そこに住んでいる人たちがそっけなく対応したら、その国を嫌いになるでしょう。

私がこれまで訪問した30か国の中で、嫌いになった国が一つもないのは、みんなが心を込めてもてなしてくれたから、その国や人を好きになれたのだと思っています。



なぜか、7月から今月にかけて、海外から客人の訪問が続いています。これって、本当にありがたい事です。みんなが日本に来たがっているんですから。
そして、もてなす立場の我々が精一杯のことをしてやって、彼らに「日本に来て良かった」と思ってほしいですね。

当然、客人がいれば仕事も進まないし、出費もバカになりません。でも、そういうマイナス要素を補って余りある満足感を客を送り出した後に得ることができます。


世界最大の祭典であるオリンピックが7年後にあるということは、世界の人たちに日本を好きになってもらう最大のチャンスだと思うのです。
開催に関しては、未だに賛否両論がありますが、決まった以上は日本にやってくる外国人の皆さんに精一杯のおもてなしをすることが大切ではないでしょうか?

日本を好きになるのは、富士山でもスカイツリーでも、もちろんリニア・モーターカーでもありません。人が人を好きになるのです。

私が、海外に住んで学んだことは多くありますが、このホスピタリティは彼らから常に施され、学ぶことができた一番のことかもしれません。
私が、今後外国人にしてあげることも、今までしてもらったことに対する恩返しにすぎません。一生をかけて訪問する外国人を持てなしても、私がこれまでの人生でしてもらったことを超えることはできないと思います。


私は、先日の記事で、「韓国に対し本気で喧嘩をしろ!」と書きました。このきつい言葉に違和感を抱いた人も少なからずいるのではないかと思います。しかし、政府レベルやナショナル連盟レベルでは、自国の主張を押し通すことも大切であり、時には喧嘩に発展することも駆け引きの一つです。

しかし、民間レベルではまちがっても互いを批難しないよう心掛けるべきで、そして信頼関係を築くには互いの交流しかないのではないかと思っています。

奇しくも、今週と来週受け入れるのは、中国と韓国の客人です。国家観がどんなにギクシャクしようと、個人のレベルではこの「おもてなし」の精神を忘れるべきではないと思っています。

「おもてなし」なんて素晴らしい言葉なのかと、滝川さんのプレゼンが思い出させてくれました。
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