覚醒した?
2013年08月26日 (月) | 編集 |
先日の大会でのことをもう少し書いてみます。ある選手がこれまでは本番になると実力を発揮できず、消化不良の負けを繰り返しており、それはダレた私生活が原因だと、親子ともども私に叱られていた生徒がいました。名前は出しませんが、ここのブログにも何度も登場させています。大方は悪い例として出していました。

ところが、先日の大会の朝、開会式の整列の時にその子の顔を見ると何かいつもと違っていました。悲壮感が漂っているのか?並々ならず決意を秘めているのか?顔がいつにも増して険しかったのです。
私は、「今日は大負けか大勝のどちらかだな」と思ってその生徒の顔を観ていました。

そして結果は、大勝でした。

この子は、誉められることよりも叱られることの方が多かったのですが、今回は誉めざるを得ませんでした。勝ったからではなく、内容がこれまでとは全く異なっていたからです。
まず、この子は大事な試合で形で2-3で負けることが多かったのです。以前、ここで書きましたが、0-5で負けるのは技術の差、2-3で負けるのは心の差だと書きましたが、この子は明らかにプレッシャーのかかる時に不完全燃焼となり、2-3で負けることが多かったのです。

この日、実は指を剥離骨折していました。前日まで拳も握れなかったのですが、試合当日は気力で拳を作ったのでしょう。準決勝は、ほぼ互角の戦いでしたが、3-2で勝ち、決勝戦は5-0で優勝しました。
この子が、試合前にどれほどの決意をして、親ともどのような会話をしてきたかは聞いていないのでわかりません。でも、今回のように気力が充実していれば、互角の戦いを3-2で勝つことができるのです。

組手も、左手の指を骨折しているので、万全な状態ではありませんでしたが、破竹の快進撃で決勝に来ました。そこまでは勢いで終始相手を圧倒していました。私はむしろそういう内容は評価しません。
ところが、決勝戦は一時1-3とリードされ、流れも完全に相手にありました。これまでであれば、足を上げてあからさまに蹴りを狙いに行って時間切れとなったでしょう。
今回は、違っていました。終始強気の攻めで突きで一本づつ取り返し、逆転勝ちを収めました。

これまで、何度言ってもできなかった戦いがようやくできるようになったのです。形も組手も競り合った時に強さを発揮できた。その点で、これまでで一番の評価をしました。

競技というものは、空手に限らず、個人団体に限らず、競り合った時に強さを発揮するのが本当に強い選手(チーム)です。
野球でいえば、10-0で勝つチームは、0-10で負けることもあります。しかし、1-0で勝てるチームは0-1で負けることは少ないのです。

プロ野球でも、優勝するチームというのは、逆転勝ちが圧倒的に多いのです。


この選手のトピックに戻りますが、この戦いが今後もできれば、高校に行っても活躍を大いに期待できることと思います。
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