稽古時間は同じだが・・・2
2013年08月25日 (日) | 編集 |
試合の内容を分析すると、選手の心理状態や素行がよく出ていると思います。

当道場の生徒で、私がいつも感心する子がいます。練習は年上の選手と積極的に行います。そして、自分よりも大きな相手にやられています。試合前には強い相手が同じ山にいるとビビっています。
でも、実際の試合になると、驚くほどの強さを発揮するのです。昨日の当会の全国大会でも、私が驚くほどの強さを発揮しました。

このような生徒は、常日頃から試合を想定した稽古を積んでいるから、本番になると実力を十分に発揮するのです。稽古でたくさん負けているから、試合になるとたくさん勝てるのです。
試合前にビビっているから、十分に対策を練り、アップも入念に行い、万全のコンディションでコートに入れるのです。


彼は蹴りが得意で私が観ていて何度も蹴りが入っていました。突きもカデットルールであれば、当然ポイントになっている突きが審判の旗が上がらず、触れるとワーニングを取られていました。普通の選手ならばこれ調子を崩してしまうことでしょう。しかし、彼は普段からあらゆる状況を頭に入れて稽古していますから、それでも慌てずに試合をしながら調整してしまいます。

コートが替わってからは、蹴りに旗が上がり準々決勝以降の方が楽に勝てたようです。勝てる選手というのは、こういうものです。


また、ある生徒は負けはしましたが、普段の稽古態度や試合前の集中等、出来る限りのことを行っています。こういう生徒は、いずれ勝てるようになるので負けても誉められます。たまたま結果が今出ていないだけで、やることはしっかりとやっていますから、今のままで良いのです。

私は、今後稽古中の自主練習の割合を大幅に増やそうと思います。同じ稽古を同じ時間行っているにも関わらず、いつまでも同じミスを繰り返す者がいれば、ドンドン進歩していく者もいる。
これは徹底的に自立心の差なのです。


試合前の練習を観ていても、普段の家庭や学校でどのような生活をしているかがよく分かります。ダラダラと時間だけを潰している生徒は、家でも学校でもそうでしょう。だから、消化不良の内容の試合しかできない。机に向かっている時間は多くても、勉強が頭に入らない。
反面、普段から適度の緊張を持っている生徒は、試合前の調整も計画的に行っています。試合時間から逆算してコンディションを作っているし、今日の自分の調子から技をすべてチェックしています。


例えば、生活の中で緊張を持つということは、決して親が出来なかったら子供を叩くなどという類いのものではありません。
中学生になったら、女子の選手はだらしない格好を男子に見せない。男子生徒も自分だけでなく組織全体を引っ張り、ダレている者を叱れるくらいのリーダシップを発揮してもらいたい。

例えば、女子で椅子に胡坐をかいて食事をしているような子は、ポカをして負けることが多いのです。箸をちゃんと持てない、茶碗をテーブルにおいて口を付けて食べる、このような部分を家庭でしっかりと教わらないと、空手も結果が伴いません。


昨日の大会で、うちの長女が一人の生徒を誉めていました。アップに行かせようと中学生たちに指示を出した時、ほとんどの生徒がそのままアップの場所に移動したのに、その生徒は「観客席を観て、誰かいないかチェックしてきます」と言ったようです。
言われたらそのまま何も考えずに指示に従うか、言われたら組織全体のことを考えることができるか、年長の者はそこまで考えてもらいたいと思います。

また、私が審判に入ったコートで、礼の時にコートのラインに並ぶように指示を出した時、みんなダラダラしてなかなか整列できていない時に、当道場のひとりの生徒が、私が言ったらすぐに反応し、誰よりも早くライン際に並びました。こういう周囲に意識を張り巡らすことができる生徒は、社会に出ても大きな評価をされるでしょう。

この2名の生徒は、残念ながら入賞はできませんでしたが、必ず今以上の成績を今後のこすことができるようになるでしょう。これが、「普段から適度に緊張しなさい。」という意味です。


このような周囲に気を配ることのできる生徒は、普段の稽古も頑張っています。だから、指導者が「この子を勝たせてやりたい!」と思ってしまうのです。

周囲が手を差し伸べたくなるような選手になるには、このように普段の心掛けが大切だと思います。
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