修正しにくい負けパターン
2012年06月25日 (月) | 編集 |
選手には、勝ちパターンと同時に負けパターンというものも存在します。しかし、勝つ時は気持ちがいいから勝ちパターンは自覚しやすいし身に付きやすいのですが、負けパターンはやはり敗戦の不愉快さが先に立ち、なかなか自分の課題を振り返ることができません。

私も何度生徒たちに、「今のままならばこうしたら負けるから、それをしないように心がけなさい」といっても、やはり自分のスタイルを崩さず、毎度同じパターンで負け続ける生徒が意外に多いものです。

これは、ある生徒に対して行ったアドバイスです。

1、中段がいつも浅いから、もっと深く突きなさい。
2、いつも中段は胸を突くから、腹を突いて上段との上下差を広げなさい。
3、突く前に手を引いているから、カウンターをいつも食らう。引手は突きと同時に行いなさい。

ここで言えることは、

1の理由で、ほとんど届かず中段のポイント成功率が極端に低い。
2の理由で、上段と中段の上下差がないので、受けが同じで良い。中段を腹に突ければ、相手は腕を下げて受けるので上段が空くし、上段を突けば腕が上がるので中段が空く。でも、上段は顎の先、中段は胸を突いていたら、相手にとってこれほど受けやすいものはない。
3の理由で、攻撃の前に前拳を引くことで相手のカウンターを呼び込む形になる。つまり、前拳を自ら引くことで、相手に対し「いらっしゃい!」とサインを送ってしまっているのです。

傾向として、まじめな子ほど、組手を一所懸命にやってしまうので、自分のスタイルや癖を修正できないようです。

一方、ガードを空けているし一切受けないので、いつも出会い頭の上段突きをもらって負けている子がいます。何年も同じパターンで負けているのですが、いまだに直す気配がありません。


ほとんどの選手の戦いを分析すると、一定の勝ちパターンと負けパターンが存在します。相性もこれによって左右されるので、これを押さえておくと対策も立てやすく、勝敗予想も的中率が上がります。


これは、私自身も思うのですが、これは空手に限らず、野球でもホームランを打った時の感触は忘れられないし、配球も全部覚えているのですが、三振した時の配球や自分の考えをすべてリプレイできる人は少ないと思います。

「嫌なことは忘れてしまいたい。」この人間の本質が上達を遅らせているのではないかと思います。

作戦を練る側としては、この考えがある限り何度でも通用するのです。



反省のない選手には同じ作戦が10度でも100度でも通用してしまいます。

ですから、己の失敗を反省する勇気、これが勝利には欠かせない要素ではないでしょうか。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック