危険な投げ
2013年07月25日 (木) | 編集 |
最近、試合を観ているとヒヤヒヤすることが多くあります。それは、選手が投げようとするときに決まったように相手の膝を掛けるのです。別に膝を掛ける事そのものが危険ではないのですが、強引に力づくで膝を折って倒しにくる選手を観て、「これではいつ怪我をしてもおかしくないな」と思います。

判で押したように膝を掛けるのではなく、他の方法も勉強すべきではないかと思います。

やはり、この辺りの研究は、欧米の方が数十年は進んでいるでしょう。理由は、柔道やレスリングのバックグラウンドがあることもそうですが、第一に形の研究に余念がないことが挙げられます。
私は11年の海外経験で、日本人がもっとも分解に興味がないと感じます。海外の空手家の良いところは、「形は使えなければ意味がない。」と思っているところです。

だから、「この位置では相手は崩れない。形はちゃんとそうなっている」とか、「A先生はこう言ったがこれでは本気で掴んできた相手の手を外すことはできない。B先生の指導のとおりにやると、簡単に外れる。」とか、とにかく研究に余念がないのです。

そういう指導者に習うので、当然選手も子供の頃から「使える形」を習ってきた選手が多いのです。

一昨年にスペインの世界3連覇を成し遂げた伝説の王者、エヘア氏が来日した際、彼の投げは柔道でもレスリングでもなく、転身八方を競技用にしたものでした。
彼は、「私が子供の頃は、組手といえば自由組手ではなく、3本組手でした。ですから、組手の試合にはほとんど出たことがありません。」と言っていました。

それが、伝説の王者になるのですから、やはり空手の選手は伝統的な空手をまず学び、そこから創意工夫があり、自分の組手を確立すべきなのだなと思いました。


で、競技の空手に戻りますが、崩して投げるのではなく、投げて崩そうとするから必要以上の力を使わなければならなくなる。すると、その力を利用されて相手に崩される危険性がある、といった悪循環に陥りやすいのです。

ですから、選手の皆さんには相手の膝を掛けずに崩す研究をしていただきたいと思います。
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