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 前に出たければ、下がれ! (一は二に勝る)
2013年05月27日 (月) | 編集 |
昨日の第49回東日本大学空手道選手権大会を観ていて、感じたことを書いてみます。

ある選手が、前に行きたくて前進するのですが、相手が攻撃をすると下がってしまいポイントを取られてしまっていました。

チームメイトからは「下がるな!」「前に」「先に」と声がかかっており、本人もわかっているはずなのにやはり下がって失点してしまう。


そんな時、私なら「下がれ!」と指示を出します。なぜならば、前に出るから肝心な時に下がってしまうのです。

また、私得意のパラドックスですが、前に出るから下がってしまう。逆に下がれば前に出れるのです。


どういうことかというと、相手が引いて構えていてカウンター狙いならば間を詰めなければいけないのですが、このケースは相手も先に攻撃しようとしていました。
なのに、私が観ていた選手は自分も先に行こうとして前に出ていたのです。相手が動かなければ自分が踏み込めば丁度よい距離になります。しかし、相手が出てきてしまうと距離が詰まってしまい、突きが潰されてしまうのです。
だから、距離を合わせるために下がってしまう。

この場合、最良の方法は、自分が思っている距離よりも20㎝程遠くに立つことです。それならば相手が出て来ても自分も前に出て突くことができます。

相手が出てくることを想定せずに先に攻めようとするから、相手が出た時に間が合わずに下がってしまっていたのです。

だから、「前に出たければ下がれ!」ということなのです。


でも、相手が先に攻めてくれば先に突きが届いてしまい、後手に回ってしまうのではないかと心配する向きもあるでしょう。この点も下がれば解決できるのです。

相手が、一歩で届かない距離を保てばいいのです。相手が出てくる時に必ずツーステップで来るように誘導すれば、ワンとツーの間を突けば、必ず自分が先を取れます。


これが一は二に勝るという理由です。相手が二歩目で突くところを自分は一歩で突けばこちらが早いのは道理です。
相手が前に出るのを確認してから自分が前に出ても、相手のワンとツーの間を狙えば、自分の突きは1.5で届くので、2よりも早いという単純な計算が成り立ちます。

つまり、相手が出てから動き出す分、スタートが遅れるからその時点で0.5、一歩で突けば0.5+1で1.5.
相手は、ツーステップで突くので、2だから、自分が早いという意味です。
前に前に出てくる選手を相手にした時は、この戦法が効果的です。


会場で見ていると、上から観れるので、そのあたりの勝負のからくりが明確にわかるのです。




それと、昨日の試合である選手が2ポイントリードされていました。流れも一進一退の攻防で残り時間も少なく、そのまま行けば、もう一方の選手が逃げ切るところでした。
ただ、私はこういう場面でリードされている選手は起死回生の上段蹴りが出ることを知っていたので、隣の指導者に、

「○○選手は、こういう時に上段蹴りを決めるので、相手の選手は蹴りを注意した方が良いですよ」

と言って1秒も立たないうちに上段蹴りで逆転してしまいました。


これなどは、残り時間が少なくなりリードしていたために、相手選手が突きでの失点を無くそうと距離を取り始めたので、かえって蹴りを食らってしまったのです。
この場合は、思い切って距離を詰めてしまえば、蹴りを食らう確率は低くなったはずです。


この点で勝った選手のセンスはただものではないくらい素晴らしいものです。それまでは突きを中心に技を組み立てていたので、蹴りに切り替えた時に相手選手が間に合わなかったのです。


やはり、勝てる選手というのは、この辺りのセンスが他よりも秀でていますね。
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