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 新ルール対策
2013年03月24日 (日) | 編集 |
JKFan5月号の特集「新ルール徹底解明&対策」は、大変勉強になります。4月からは、全国でこのルールが適用されるわけですが、私は、審判として公に意見をいう立場にはないので、審判を志す方は、積極的に組織の審判講習会に出て経験を積んでいただきたいと思います。

ただし、私の専門分野である選手の立場から見た新ルール対策に関して、ここで少々書いてみたいと思います。

27ページから始まる新ルール対策ですが、今や全国を講習で駆け回り、JKFanにも毎月寄稿している「今、空手界で最も旬な男」山城美智先生がコートの使い方を書いています。「なんで競技畑にいる人でなく、山城先生なの?」と不思議に感じている人もいらっしゃるかと思いますが、実際にこの特集を読んでいただければ、誰でも納得すると思います。

競技畑にいなくても、戦いの本質を誰よりも理解し、分析能力に長け、かつ万人に分かるように易しく説明できる人はこの人が最適任なのです。
本当は、昨年のうちにこういった分析は組織的になされていなければいけないと思います。
競技である限り、真っ向勝負でどちらが強いかということと同時に、どのようにルールを利用するかということも同じくらい重要になってくると思うからです。
レベルが高くなればなるほど、競技としてルールの研究が重要になってくるはずです。

もし、空手道がオリンピックの正式種目になることを望むならば、こういう傾向と対策は必須だと思います。



さて、位置取りの原理・原則は山城先生が十分に解説いただいていますので省くとして、私がセミナーで行っている指導をちょっとだけ出してみましょう。
まず、副審がこれまでの3人がコートの辺の部分に座るルールから、四隅に座るようになりました。これで、大まかな位置取りが変わってきました。これまでは、斜め45度に角度を取る方が審判からは見えやすかったのですが、今後はそうはいきません。45度に互いが構えると、2人の副審に技が見えにくくなるのです。

では、もう45度に角度を取る必要はないのかといえば、そうではありません。状況に応じて角度を変えることは、これまで以上に必要だし、45度に角度を取ることもある状況下では有効となるのです。

両者が斜めに構えればポイントになりにくいということは、自分だけではなく、相手にとっても同じなのです。ということは、得点をしたい時には斜めに立たない方が良いのですが、これを逆に考えれば失点したくない時には斜めに構えた方が良いということになるからです。

例えば団体組手で、負けても良いから失点をしたくない時や、個人戦でポイントをリードしている時に点差を守り切りたい時など、45度に構えて相手の技を副審から見えにくくすることは非常に賢い選択だと思います。


ところが、もう少し細かく調べていくと、単純に「斜めイコール2名の副審には見えにくい」という図式にはならないのです。
山城先生は基本的な考えとして図に1から4のポジショニングの例を挙げてくれました。ところが、さらに細かく数十センチ、いや数センチごとに立ち位置を変えていくと、ポジショニングによって見える場所と見えない場所がまだらのように散在しているのです。

全部を説明しているスペースはないし、私も8m四方のコート全部を検証したわけではありませんが、一例を挙げれば、私が足した5の位置取りです。この場合、赤と青どちらに有利だと思いますか?


答えは、両者逆突きの場合は青が有利です。青の逆突きは1・2・3審の3名が確認できますが、赤の逆突きは1審ひとりしか見えません。3名が見える青の突きに対し、1名しか見えない赤の突きでは、青が圧倒的に有利です。

ところが、両者刻み突きの場合は、状況が一変します。両者が同時に刻み突きを出した場合には、青の刻み突きが確実に見えるのは1審のみです。ところが、赤の刻み突きは1・2・3審の3名が見える確率が高いのです。

このように、コーナーの使い方が出来なくなったのではなく、より細かくなったということです。コーナーをうまく使うことができる者は、やはり試合を有利に展開できるはずです。


コート内全部を分類し覚えろとは言いませんが、瞬時にポジションごとにどちらに有利かを感じ取る能力は必要ではないかと思います。
それには、空間の把握能力が重要になってきます。空間を視覚のみではなく俯瞰(ふかん)で感じ取る能力です。

また、このようなポジショニングによる影響をできるだけ受けずに自分の技をポイントにしたければ、32~33ページの新ルール戦術5LESSONを読んでいただきたいと思います。




1、山城先生の分析+私の分析が少々

 畑は違っても、戦いの本質は変わりません。見事に本質を見抜き、分かり易く分析されています。私が足した5の例では、両者逆突きの場合は、青が有利、両者刻み突きの場合は赤が有利なポジショニングです。

コート位置取り



2、新ルール戦術5LESSON

 一般的には、これらができるか否かで、今後の成績が大きく変わってくるでしょう。練習の時から心掛けてください。

5LESSON.jpg






P.S.大会運営側の方たちにアドバイスです。このルールになると、赤・青双方にポイントが行くことがあります。すると、ポイント差での勝負の場合はルールをそのまま適用すればいいのですが、先取り勝負の場合にトラブルが生じる可能性が出てきます。例えば6ポイント先取で、5-5から双方の突きが入り、6-6となった場合です。私も既にこのルールでこれを経験しました。
 この場合、予め申し合わせ事項で決めておけば(判定・1ポイント先取り等)それにしたがって行えば問題ありませんが、何も申し合わせがない場合、一般的にはそこで試合を終了し、審判5名による判定勝負とするべきだと思います。
 当然、3-5の時に上段蹴りと突きでポイントが入り6-6となった場合も同じ。また、5-5から片方が上段突き、もう一方が上段蹴りが入った時も、6-8で上段蹴りが入った方が勝ちではありません。6ポイント先取の場合、6ポイント以上の点数はありませんからやはり判定になります。
 全少・はまなす杯・全中等の公式な大会はすべてポイント差勝負なのでこのようなことはおこりませんが、ローカルの大会でポイント先取で行っているところでは、4月からは頻繁にこのようなケースが出てくると思いますので、予め取り決めをしておくことをお薦めします。
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