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 覚醒
2012年12月29日 (土) | 編集 |
昨日で、今年の全日程が終了しました。最後は3日間の形のセミナーでした。最近の子供は覚えが極端に悪くなっています。

私が海外に出た27年前は、バブルの直前で某首相が「日本は知的水準世界一」と発言し、問題になっている頃でした。確かに、あの頃は学力は日本が世界一だったかもしれません。

当時は、一つの形を覚えるのに順番だけならば1回の稽古で十分だったように思います。私は当時から子供を指導していましたが、何度教えても覚えられない子はいなかったように思います。
そして、海外に出ると子供たちの覚えが悪く、イライラしたものです。

でも最近思うのは、海外どこに行っても子供たちの学習能力は日本の子供よりもはるかに上だと痛感します。いつの間にか、日本は海外に後れを取っていたのです。


今入門してくる子は、小学生になっても右と左がわからない子が必ずいます。中学年になってもズボンの紐を結べない子がいます。

案の定、3日間初心者の形を集中的に教えても全く覚えられなかった子がいました。というよりも、覚えた子の方が少なかったです。


私の勝手な推測ですが、なぜ子供が物を覚えず、自分で何もできないのかといえば、生まれた時から生活の中で刺激が極端に足りないからだと思っています。
エアコンの効いた部屋で1年中快適な温度で過ごし、おしめも吸収が良くて不快感がない。お腹が空けば冷蔵庫には食べ物が揃っている。
お小遣いも毎月もらえ、なんでもほしいものは買える。

つまり、自己主張をする機会が全くなく、知恵を絞る機会も全くない。家を出ても外に怖い大人はいない。というよりも、外で遊ぶことがなくなった。

この環境で、「知恵を育てろ」「周囲に気を配れ」と言っても無理ではないかと思います。



でも、このように物覚えが悪く、自分では何もできない子は、能力がないのかといえばそんなことはないのです。
まだ、脳にスウィッチが入っておらず、十分に機能していない状態だと思うのです。
脳にスウィッチが入り、覚醒さえすれば本来持っている能力が発揮されるはずです。

白帯の子で、何を言っても自分が言われていると思わず、目の前で話しかけてもボ~ッとして気づかない子がいます。
みんなが突きをしている時に、自分だけ受けをしていて気づかない子がいます。
右と左がみんなと違っていても、全然気づかない子がいます。

そんな子でも、空手を続けてさえくれれば、絶対にどこかの時点で脳が覚醒するはずです。


私は、時々キックミットを「パン!」と叩いてビックリさせることがあります。ボ~ッとして耳に音が入らない状態では、いくらこちらが必死に教えても耳で音が遮断されているわけですから絶対脳には届きません。そんな時は、ショックを与えるのも一つの方法だと思います。

事実、白帯の時はボ~ッとしていて、「この子は日本語を理解しているのかな?」と疑問に持っていた子が、今では立派に後輩の面倒を見ている生徒がいます。
白帯から黒帯まで、順番に形でも組手でもさせてみると、技が上に行くにしたがい上達しているのは当たり前ですが、何よりも整列が早い。ダラダラと動くものがいません。そして、「始め!」の号令でいっきに集中がMAXになります。

同じ練習時間でも、白帯と黒帯では何倍も密度が違ってくるのです。


ですから、出来ない子ほど空手をさせてもらいたいのです。物覚えが悪い子ほど空手をさせてもらいたいのです。他の子はできるのに自分の子はできない。それを見ている親は確かに不愉快でしょう。
でも、脳が覚醒さえすれば、絶対にそれまでの遅れをいっきに取り戻し、もしかしたら1番になれるかもしれないのです。
だから、親は絶対に我慢してほしいと思います。

「うちの子は素質がないので・・・」と辞めさせることはしてもらいたくありません。素質で差がつくのは、子供うちだけです。

脳だけでなく、肉体的にも子供の時の序列と大人になってからの序列は大きく異なります。子供の時に天才と言われた子でも大人になれば凡人になっていた。子供の時にドンくさいと言われた子でも、大人になったらチャンピオンになっていた。そんな話はそこらへんにごろごろ転がっています。

だから、親は我慢が大切です。出来ない子供に切れることなく子供が伸びることができる環境を探したら根気よく居続ける事が大切です。

そんなことを考えながら今年最後の指導をやっていました。
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