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 「・・・たら」「・・・れば」は大事
2012年11月06日 (火) | 編集 |
試合後に、「あの時にこうしていたら・・・」とか、「あれさえなければ・・・」としきりに後悔する。
いわゆる「たら」「れば」は禁句だと言われます。

しかし、自分の至らない部分を反省し、「あの時はこうするべきだった」「あれを防ぐにはどうするか」と思案を巡らす意味での「たら」「れば」は必要です。

私が、先日見学していた大会の気になった選手の「たら」「れば」を列挙してみましょう。

1、攻めなかったことが勝因
 相手は実績では数段上の選手と対戦した某選手。試合開始30秒ほどは、相手が一方的に仕掛け、ひたすら間を切っていました。私は、「これはもしかしたら!」とその時思いました。おそらくこれで負けていたら、「なんで攻めなかったんだ!」と叱られることは明白です。それでも彼は攻めなかった。攻めない勇気が備わっていたのです。
 仕掛けても仕掛けてもポイントにならないと、人間は集中力が切れてきます。そこをすかさず投げに行き、1本を取り、あとは面白いように技が決まり、彼は圧勝しました。
 相手は格上ですから、自分から攻めて撃沈しても責められることはないでしょう。しかし、彼はあくまでも勝ちに行きました。勝つための最良の選択をしたわけです。そういう意味では、もう相手が格上とは言えない状態でしょう。精神的に負けていなかったわけですから、今後も十分に互角以上に渡り合えると思います。


2、試合中に修正できなかった
 一方、実力差はほとんどないのに、一方的に負けた例です。最初に相手の飛び込みざまに完璧なタイミングで中段突きが入りましたが、相手がさらに前に出たために、残心が取れず倒されました。投げや倒し技というのは、ポイントにならなくても使えるようにしておくべきです。倒されると、人間は少々気が浮くのです。すると、試合が再開してもしばらくは気が浮いたままなので、足の運びが一瞬遅くなり、突きも若干弱くなります。
 次も同じような場面で中段が決まりましたが、またもや間を潰されポイントになりませんでした。
 こんな時、タイミングは完璧なのに間を潰されるなら、最初にポイントにならなかった時にそれに気づき、間合いを5cmほど遠くしておけば、次にポイントになったはずです。
 いつもいつも自分の間合いだけではなく、相手の間合いも考慮して、常に修正できるくらいの感があれば、僅差で勝利していたはずです。しかし、相手の突進力に終始押され、完敗でした。


3、後足を横に3㎝
 ある選手は、中段突きの差し合いで2度とも相手にポイントが行き、負けました。両者ほとんど同時に突きましたが、相手の方が若干早かったようです。こんな時に、もっと速く突くとか、もっと深く踏み込もうとすると逆効果です。そんな無理をすると相手にもっと隙を与えることになります。
 こういう場合は横の間合いを考えると良いのです。両者逆構えだったので、あと3㎝後ろの足を外に置き突いていれば、彼は逆に2-0で勝てたはずです。
 後ろ足の位置を変えることで、攻めの角度が変われば、相手は突きにくいだけでなく、反応が若干遅れるのです。だから、そうしておけば自分の突きが逆に一瞬早く決まることになったわけです。





試合を観ていると、「この時にああしていれば」という場面が多くあり、それをできた選手は確実に勝っている。できない選手は途中で負けている。まず、これが分かるか分からないかが大事でしょう。

自分がわからなくても分かる人が周囲にいて、教えてもらいながらその時々にどうすれば良いかを学習してゆけば、自分もいずれできるようになります。

選手は、試合に対する考え方を学ぶ機会が必要だということです。それが分かれば、これまで10戦10敗だった相手にも11回目に勝つことはできるのです。

いわゆる戦いのセオリーが空手界にはないのです。個人個人で積み上げたものをあくまでも個人レベルで使っておしまい。それを空手界みんなで共有する環境がないことがもったいない部分です。

野球のように、ボーカウントによって、ランナーによって、アウトカウントによってすべてどうすれば良いかをセオリー化しているくらいにならなければ、いけないのではないかと考えます。それが競技の進化につながると思います。


8-0で勝っても0-8で負けても、実力的にはそれほど差はありません。プロ野球を観ていればわかりますが、同じオーダーで10点を取って大勝しても、つぎの対戦では完封負けなんてことはざらにあります。

ほんの少しの不確定要素で、展開はいくらでも変わるのです。


空手も同じで、みんな同じ人間ですから実力差はあまりないのです。最も怖いのは、苦手意識を持ってしまうことです。そうなると、勝てるところで自分を信じることができず、勝つべく手を打たずに今一歩のところで負けてしまうのです。


私は、自分ではもう試合に出ていませんが、自分の生徒だけでなく、あかの他人の試合でも、「あの時こうしていれば赤の選手は楽勝だったのに」とか、「そこに立っていたらいずれ逆転されるぞ!」とか、常に「たら」「れば」を考えてしまいます。

もし、それがしっかりとできていれば、まず負けることはないのです。
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