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 10分で覚えるか1年でも覚えないか?
2014年09月17日 (水) | 編集 |
子供を指導していると、1年経っても帯が結べない。基本の形を覚えない生徒が案外多いものです。と思えば、10分で形を覚えてしまう子もいます。帯の結び方も入門した日に覚えてしまう。

この差は、何でしょうか?私は決してできる子とできない子の能力差がそれほどあるとは思いません。。知能指数に差はないのではないかと思うのです。要は、知恵があるかないかの差だと思うのです。覚えようと思えば覚えられる、覚えようと思わないからいつまでも覚えない。それだけです。

すぐ覚える子は天才で、そうでない子は劣っているかというと、全然そんなことはありません。かえってADHDの傾向があり、落ち着きのない子の方が、知能指数の高い子が多いような気がします。
知能が高くても、知恵を絞るというスイッチが入っていないのです。

10分で形を覚えてしまう子と1年たっても覚えない子、この子たちは大人になれば幼少時ほどの差はなくなります。要はどの時点でスイッチがはいるかどうかの差です。
ですから、まったく覚えない子も、親は子供のスイッチが入るまで我慢しなければいけないのです。

とはいっても、スイッチはできるだけ早いうちに入っていた方が良いと思います。幼少時の知恵の差は、家庭環境が大きく影響するように思います。

当道場で面白い例がありました。他道場から定期的に出稽古に来ている子で、本当に何一つ覚えない子がいました。懇切丁寧に説明しても、全然できないのです。形も何万回も同じところで間違える。組手は、上段突きをしなければならない時に蹴っている。中段突きをやっている時に、上段をひたすら突いている。何度、目の前で説明しても全然話を聞いていなかったのです。
指導していて、私が泣きたくなることが1億回はありました。

ところが、夏休みに3泊4日の合宿に参加し、夜毎に泣いていて先輩たちに面倒を見てもらいながら親抜きで合宿をやり遂げた後、その子は別人のように変わってしまったのです。何を言っても1回でできるようになった。もう短期間のうちにこんなに変わったのも、私の30年以上にわたる指導歴の中でも稀有な例でした。

つまり、親や兄弟がいつも手助けをしていると、自分が頑張る前に「どうせできなければ誰かがやってくれる」と思っているので、いつまでも覚えようとしないのです。ひとりになれば、先輩が手伝ってくれるとはいえ、自分でやらなければなりません。食事から着替えから自分でやっているうちに、突然この子はスイッチが入ってしまったのでしょう。

親は、子ができない時にやってあげるのではなく、知恵を絞って自分で解決することを躾けなければならないのです。

例えば、ある子がまったく空手を覚えない。ふと感じたことがあり、その子の兄に、「〇〇は、幼稚園に行く時に、お母さんが服を着せてあげているだろう。」と訊いたら、やはりそのとおりでした。
服は、自分で着ることを教えてあげればあとは、よほど酷いときだけ直してあげればいいのです。


例えば、試合で同じパターンで負けたり、試合前にまったく動かず、いきなりコートに入ってあっさり負けてくる子。それを何度言っても直せない子。
つまり、何が悪いのかをまったくわかろうとしない子の共通点は、親が物わかりが良すぎて、悪かったところを指摘せずに頑張っているんだからと思い、悪いところを指摘せずに褒めてしまうと、子供はいつまでも同じ負けを繰り返します。

かといって、叱ってばかりでは行けませんが、何が悪かったのか、どうして負けたのかを指摘してから、頑張っていることを褒めるべきだと思います。いや、最初に褒めてあげてから、次に勝つにはどうすれば良いかを指摘する方がさらに良いでしょうね。

親は、どこかで子供を突き放すことも重要です。例えば、朝起きなければそのまま寝せておいて、学校でも大会でも遅刻させれば良いんです。親が頑張って起こしてしまえば、子供はいつまでも甘え続けます。
用意が遅くて、時間までに出発できないことが続いたら、「〇時〇分までは絶対に家を出るから」と言って、子供が用意できなければ本当にテーブルに電車賃を置いて先に会場に行けばいいんです。

ずいぶん前に、私はある会場で、小学生中学年になって親に空手着を着せてもらっていた子を会場で観て、親に「そのくらい一人で全部やらせてください」と言い、子供に「その年齢になって親に空手着を着せてもらうなんて恥ずかしいぞ。」ときつく言いました。

そこで、保護者が納得して変わってもらえば子供は大きく成長しますが、子供の側に立って指導者がきつすぎると子供の前で文句を言ってしまえば、その子は永久に自立できないと思います。

「なんでうちの子だけこんなに言われるのか?」と思った時には、冷静な第三者の意見を聞いてみると良いでしょう。親しい人では「そうですね。あの先生おかしいですよ。」としか言いませんから、できるだけ保護者と指導者との距離が同じくらいの人ならば良いでしょう。

例えば、高校に稽古に参加させてもらう場合でも、親がいつも車で送り迎えをするのではなく、自分でバスと電車で乗り継いでいけば効果は大きいと思います。例え他県でも、自分の力で辿り着けば、そこで指導していただいた価値は十分に出ます。まず、顔つきが変わるはずです。そこは、出稽古先の指導者がいち早く気づくと思います。

それを、車の中ではずっと寝ていて、会場に着いたら親に起こされ、やる気があるのかないのかわからない練習をして、また帰りは寝たまま親に家まで送ってもらっていたら、いつまでも自分で強くなろうとは思わず、他に迷惑をかけるだけです。

面白いことに、当道場生は遠方から通ってくる生徒が多いのですが、総合的に見ると遠方からの生徒ほどモチベーションが高く高校でも成功する率が高いと思います。
これは、道場に来る時間も稽古に入っているということではないでしょうか?ですから、その間、親が送ってきているならばどのようにコミュニケーションを取るのか?親が連れてこれない時は電車ででも来させるくらいの気持ちがあるのか?これらが、子供の成長に大きく影響するのではないかと思います。

先に例に挙げた、合宿でいきなり自立してしまった子のように、私はどうすれば子供一人一人のスイッチを早く入れることができるのかを試行錯誤しています。
そこを保護者の皆さんには理解をしていただきたいと思います。
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 連続のセミナー
2014年09月12日 (金) | 編集 |
9月2日に水戸でダグラス・ブロスのセミナーが行われ、お手伝いに行ってきました。

いや~っ、世界王者の技はもちろん凄かったのですが、その指導力に驚きました。2時間という限られた時間の中で、準備運動の時から実際の突き蹴りに行くまで、すべてを関連付けることのうまさには感心しました。
彼のスピードは世界トップレベルですが、それに加え、ステップで拍子を省略しているので、タイミングを合わせられにくいのです。
セミナーを観る前に、私は彼にある期待をしていました。彼の世界一と言って良い刻み突きを自分で分析ができていて、かつ他人に指導することができるかどうかです。
彼は、見事にできていました。
直前の告知で40名ほどしか集まりませんでしたが、参加しなかった人は後悔するのではないでしょうか?
「次があればまた出たい!」参加者は、そう思ったはずです。
私も、彼が次に日本でセミナーをやる機会があれば、また行こうと思います。

ブロス

さて、先週末の9月6日と7日は、私が個人的にすごく楽しみにしている青森セミナーでした。 素晴らしい参加者とセミナーを取り仕切っていただいている先生方。そして、毎年おいしいものをたらふく食べさせていただき、もう最高です。

以前も書きましたが、教育レベルの高い県は、セミナーの受講者の集中力が違います。ここ青森も全国でトップ3に入っている県ですから、小さな子供たちもちゃんと話を聞いて、理解しているのです。
また、整列も100名もしくはそれ以上の人数で、しかもさまざまな道場から集まっているにもかかわらず、烏合の衆にならずに素早く並ぶことができるのです。
これで驚いたのが、数年前に福井県に呼んでいただいた時に、168名だったと思いますが、受講者のほとんどが小中学生だったにも関わらず、整列が驚くほど早くてきれいでした。

一般的に日本海側の県は、集中力が高いと感じます。

毎年、当道場生をアシスタントに連れて行くのですが、アシスタントがよく働いてくれます。今回はブロスのセミナーを観た直後ということもあり、突き方や投げ等を、「ブロスはこのように指導しました。」「次は、同様の状況において私のやり方です。」といったように、比較も織り交ぜながらやってみました。
今回も青森県内だけでなく、北海道、秋田、そして福島からも来ていただきました。

最近、全少・全中・インターハイを観て思うのですが、地域差が徐々になくなっています。全少でもどの県が強くてどこが弱いという予想が立てられなくなりました。大変良い傾向だと思います。

ここ青森は、残念ながら空手をやっている子が空手の強豪校に入る割合が少ないのです。理由は、多くが進学校を目指しているからです。本来の学生の姿はこうでなければいけないのかもしれませんね。空手だけやっていれば大学まで卒業できてしまうというよりも、学校は勉強をするところであるとしっかりと自覚して行かなければいけないと思います。
と、学生時代全く勉強をしなかった私が言っても、何の説得力がないのは分かっています。

自分も海外で長年ナショナルコーチをしていたから分かるのですが、海外の選手は皆頭が良いです。自己管理ができて、自分で練習メニュー、作戦を考える能力があるのです。ブロスもあの勇猛なスタイルから想像ができないほど知的で柔和な人でした。

私も、自分のことを棚に上げて、ブロスのような勇猛なファイトをしながらも、知的で柔和な人間を育てたいと思います。

青森
 スカウトの目
2014年09月04日 (木) | 編集 |
いろいろな大会を観ていると、選手の今の成績ではなく将来性を観てしまいます。
「この子はいずれ出てくるな!」と思っていた選手が数年後に勝ち始めると嬉しいものです。

一概にどんな選手が将来性があるかと言われると難しいのですが、だいたいは下記のような点で判断します。

1、気が強い
2、ポカをしない
3、動きや技に特徴がある
4、動きに癖がない

しかし、本当に「この子は伸びる!」と思うのは、顔でわかります。試合でセンスはわかりますが、性格は顔を見た方がよりわかります。

高校や大学の監督がスカウトしたいのは、気持ちの強い選手だと思います。

私は、どこかの専属スカウトではないのですが、よく高校の先生と選手の情報を話す機会がありますが、本音を言えば注目している選手はできれば勝って欲しくないという気持ちが半分あります。勝って欲しくないというよりも、勝つ必要がないといった方が正確かもしれません。

自分のところに来てから勝てば良いのだから、今勝つ必要はないのです。
私も他の先生との話の中で、「実績はありませんが△が一番有望だと思います。」なんていう会話をします。

でも、スカウトの立場でいうと、一番のポイントはインスピレーションなんです。上記の条件を満たしていなくても、「この子は伸びる!」と閃く時があるのです。

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