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 線上の鬼ごっご
2014年07月30日 (水) | 編集 |
昨日は、稽古の大半を鬼ごっこに費やしました。別にリフレッシュのために行ったわけでなく、立派な空手に役に立つ稽古としてです。

学校の体育館では、バレー、バスケット、その他の競技のコートで色違いのラインが引いてあります。そのライン上しか走れないというルールで鬼ごっこを行います。
基本的に学校の体育館は、白・赤・青・緑・黄色の5色のラインが引いてあります。そして、競技によってラインの引き方が様々です。

そこを、例えば白・赤・黄色の線上だけを走る。はみ出したら失格というようにルールを決めます。あとは、鬼がみんなを追いかけて捕まえるだけです。


さて、これが何の訓練になるかといえば、知恵を養い、視野を広げるためには最適の訓練となります。

鬼になってもすぐに捕まえる者には共通性があります。
 1、1人だけを追わない。
 2、ライン全体を把握していて、どこに追い込むか予め考えている。
 3、ゆっくり間をつめてここぞという時に全力で走る。
 4、止まらずに終始動いている。

これは、空手に限らず重要な事項ばかりです。

まず、1人にターゲットを絞り追い回すと、他の者は休んで体力を温存できます。追われている者も逃げやすくけっこう楽なものです。
ライン全体の把握、これは空間の把握能力であり、空手でもコートをどのように使えるかに関わってきます。5色のラインの中で、決められた数色のラインのみを使う場合、脳がその色だけを認識するようにすれば良いのです。例えば、白と赤・黄色の3色と限定されたら、その3色が浮かび上がり他の色は沈むように見えると良いのです。
決められた色のみを認識できれば、空間全体で自分が移動できるラインが浮かび上がり、どこを移動すれば良いか瞬時にわかります。

ゆっくり間を詰めてここぞという時のみ全力疾走するのは、ライオンやチーターが獲物を捕らえる場合と同じです。これが相手を捕獲するのに最も有効な方法です。

止まらずに常に動き続けることで、相手に考える時間を与えません。止まって考える者は、作戦が決まり動き始めたら、相手がすでに移動しているので、再び止まって考えています。

上記の4項目以外でも、鬼になってもすぐに捕まえることができる者は、ある一人を追いかけていると見せかけて、近くに行くと急にターゲットを変えたりします。

私は、最近の子供たちを見ていて、頭が悪くなったとは思いません。ただ、応用力は昔に比べ衰えているなと感じます。おそらく、衰えているのではなく能力が開花していないという方が正しいでしょう。

うちの生徒でも、習い事ばかりやって、外で友達と遊ぶ機会がない子よりも、習い事は週数回のみで外で友達を遊んでいる子の方が応用力はあると感じます。
それと、何度も言いますが家で自分の仕事を持っている子と持っていない子の差が大きいと感じます。
常に自分で考える機会がある子と、そうでない子の差でしょう。

というわけで、私はマットの敷いている道場・体育館・武道場・野外と様々な条件下での鬼ごっこを考案し、定期的に生徒にさせています。

空手だけをひたすらやるよりも、長い目で見て絶対に役に立つと思うからです。
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 体格で負けている
2014年07月29日 (火) | 編集 |
今月、ある先生のご厚意で、某相撲部屋の稽古を見せていただき、名古屋場所の九日目を最前列で観てきました。
感想は、もう感動していくら語っても語り切れないくらいのものがありました。
さすが、国技は違います。

相撲の稽古を私も空手の指導に取り入れていますが、さらに多くのヒントをいただきました。私は、空手の基礎を養うには、柔道やレスリングよりも相撲が一番ではないかと思っています。その感をますます強くしました。

さて、実際に観戦に行った時は、審判長の斜め後ろの間近の席で観ることができました。
取り組みを観ていて思ったことは、「日本人は体格で負けているな」ということでした。
三横綱をはじめとするモンゴル人力士に比べ、日本人力士はやはり体格的に相撲に適していないのかと思って観ていました。

国技なんだから、いくらモンゴル人が強いといっても日本人が相撲に向いていないというのはと苦情が来そうですね。

私のいう体格とは、体の大きさではなく、筋肉量でもありません。骨格と筋肉のつき方です。ですから、大砂嵐のように筋肉の鎧を身につける必要はないのです。

白鳳関などは、腕の筋肉はひ弱なほどです。腕は細いのに僧帽筋が盛り上がっている。そして、どんなに大きな力士にも力で負けない。実際に見ると実にうまいのです。まず、相手に力を出させないように組んだ時に微妙にベクトルをずらしている。そして、自分に有利な位置取りをしながら相手を崩していました。

投げを打つ時の足捌きはもう「神業」レベルです。あんなに速く捌かれては、誰も対処できません。ここで、上半身がひ弱な白鳳関をはじめとするモンゴル人力士に比べ、何が体格で負けているのかというと、足首が太すぎるのです。白鳳関の足を見て驚きましたが、女性の足のように膝から下が細いのです。日本人力士は、平均して膝から下が太すぎますね。
ふくらはぎの筋肉も付きすぎている力士が多いと思いました。相撲に特化した体という点では、どうしてもモンゴル人力士に軍配が上がってしまいます。

私は、競技力が向上してくると、どの競技もふくらはぎは太い必要がないと思っています。瞬間的に何トンもの負荷がかかる相撲でさえも例外ではありません。

もちろん、これだけではありませんが、膝から下が細いことがモンゴル人力士の強さの秘密の一つではないかと思いました。

また、「目」が本当にできているのは、白鳳関一人でした。日本人力士の中では稀勢の里関が良かったですね。横綱には稀勢の里関が最も近いのではないかと思います。

本当に良い機会をいただきました。
また、見に行きたいです。そして、また最前列で。

大相撲
 伝えることの難しさ
2014年07月12日 (土) | 編集 |
私は各地で指導している中で、他人に伝えるということはとても難しいと思いながらやっています。私は、「こうすれば良い!」と感じそれを言っても、言われた側が共通認識を持たないとチンプンカンプンになっていることもある。そこをどういうふうにアドバイスされる側の感覚に合わせていえるかが問題です。

例えば、「肩の力を抜きなさい」と言われても、そんなことは他の指導者にも言われているはず。抜こうと思っても抜けないから苦労しているのに、追い打ちをかけるように「抜きなさい」と言われれば、心がめげてしまいます。
そんな時は、「どうしたら肩の力を抜けるのか?」を明確に伝える必要がありますが、その時に伝える側と伝えられる側の感覚が共有されていないと逆効果になる場合もあります。

特に初めて指導する場合には、細心の注意を払わなければなりません。私の使う言葉や言い回し、表現方法自体に慣れていないからです。理解できないのならまだ良いのです。一番恐れるのは誤解されてしまうことです。

ですから、私は少なくとも一つのアドバイスに複数の解決方法を伝えることがあります。それらをアドバイスを受けた本人が実際に試し、一番しっくりいく方法を採用すれば良いからです。
ただし、それでも問題は残ります。アドバイスをされてそれが効果を発揮しない場合の理由です。
単に合わないから効果を発揮しない場合は、そのアドバイスはなかったことにしてもらう方が良いのです。しかし、その人のレベルがまだそこまで達していないからできない場合は、時間をかけてやり続けた方が良い。そこの見極めを指導する方もされる方も、持つべきではないかと思います。

集団に指導する場合は、一般論としての理論を中心に展開しますが、ひとりひとりを観ると、必ずしもそうしない方が良かったり、別の方法がある場合があります。
私は個人に時間をかけて指導する場合、対象者の背中側に立ち、対象者の身体意識を感じ取ります。つまり、その人の感覚になってしまうのです。感覚的に対象者に乗り移ってしまうと言えば、わかりやすいですかね。
そうすると、「なるほど、脇が空く原因はこれだな」とか、「なんでカウンターを食らうのか?この思考回路だとこの瞬間に防御の概念がゼロになるな」とわかってきます。
問題は、言われた本人がまったく気づいていない場合です。気づかないから言われてもまた同じことを繰り返す。


久々の更新で難しいことを書いてしまいましたが、この夏インターハイ・全中・全少・各会派の全国大会を控え、関わった人たちに必勝法を伝授する上での私の葛藤を書いてみました。

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