こういう人がもっと出てくれば・・・。
2014年04月24日 (木) | 編集 |
今日のニュースで興味深いものを発見しました。現在、プロ野球セ・リーグのトップを走る広島に異色コーチがいるというものです。こういう動作解析の特殊能力ともいえるものを持つ人をコーチに抜擢できるこの球団は素晴らしいと感動します。

大金をかけなくても、選手や監督・コーチ陣は適材適所で育て上げれば十分に戦えるということを示してくれています。これまではデータ解析全盛でした。この畝コーチは永年スコアラーをされていたので、そういうデータ解析も一流でしょう。永年、試合を観てスコアを付けてきた経験を活かし、動作解析まで身に付いてしまったのです。

こりゃ、今年の広島は本物かもしれません。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140424-00000005-ykf-spo
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 再び「審判を敵に回す」とは?
2014年04月21日 (月) | 編集 |
最近、生徒たちに話をする機会が増えています。私の道場は少人数なので、これまでほんの数人しか中学生がいませんでしたが、昨年くらいから中学生が増えてきて、高校でも空手をしたいと希望する子が増えてきました。

そこで、高校に練習に行かせていただく機会が増えたので、生徒たちにその心構えを説く機会が増えています。


どこに行っても先生も先輩もやさしい態度で接してくれます。しかし、全国優勝を目指している高校の部員は少しの時間をも惜しんでほんの僅かでも強くなろうとしているモチベーションの高い人たちです。そこに中途半端な気持ちで練習に参加されては迷惑以外の何物でもありません。

「そこを理解した上で真剣に先輩の胸を借り、先生の指導を受けてきなさい。」

と、しつこいくらいに説いています。同時に、保護者の方々にも同じことをお願いしています。

これは、進学も就職も同じで、自分が「どこが良いかな?」といろいろと訪問すると同時に、学校や会社側も「誰が良いかな?」と観ているわけです。
そこで相思相愛になれば、めでたくそこにお世話になれる。いくら自分がここに入りたいと思っても、学校・会社側が「いりません」といえばお世話になることはできないでのです。

面白いものだなと思うのは、どこの強豪校の先生も、小学校や中学校の実績はあまり重要視していないところです。あくまでも自分の目で見て「良い!」と思った生徒は来てもらいたい。そして、どこの先生も生徒の評価がほぼ同じなのです。
いわば、強豪校の空手部の先生方は、人を観るプロです。本質を見抜くことには誰よりも長けているのです。
そこで、どんな生徒を高校の先生がほしいと思い、どんな生徒をいらないと思うか?これを生徒と保護者に話をしていたのです。



関係ない話が長くなりました。そこでタイトルの「審判を敵に回す」です。多くは2012年9月4日の本ブログに書いたとおりです。試合態度が悪いとかいう単純な話ではありません。

形の選手であれば、呼吸が審判と合っていれば好意的に評価をしてくれる。審判に見やすいリズムがあれば、評価が高いのですが、逆に一つ一つの技は強くて基本もしっかりしているが、呼吸が審判と合わないためになぜか僅差で負ける生徒がいます。
組手で、判定になった時に9割方負ける生徒がいます。これは皆、審判を敵に回しているということです。

組手の時に、どういう行動が審判を敵に回すかというと、攻められる時に何もせずに攻めない、ダッキングを繰り返しそこから何もしない、構えた時の姿勢が悪い等かと思います。加えて私がよく指摘するのは、主審の止めのあと開始線に戻るのが遅いというのも見逃せません。相手選手も審判もスタンバイししているのに、のそのそと開始線までゆっくり歩いて戻ると、コート内の空気の流れが相手側に移るのが見えます。


審判も試合を読みながら行っています。攻めることができる瞬間にすぐ攻めれば、審判の呼吸と選手のリズムが合うので、その選手に好意的な判断が多くなります。自分の間合いにいるにも関わらずなかなか攻めないと、審判は若干イライラします。するとほぼ相打ちになって時でも、相手のポイントになる確率の方が高くなります。

私も稽古中や大会で、自分の生徒がなかなか攻めない時は、「あんまり攻めないから尻を蹴飛ばしたくなったぞ!」と言う時があります。

選手たちは互いに心の読みあいをしていますが、審判も両選手の心を読みながら行っています。ダッキングを無意味に繰り返すことも、攻める気持ちがないと判断され嫌われる原因です。姿勢が悪いというのは説明の必要はないでしょう。
審判を敵に回す条件として、顎が出ている、猫背で肩がいかっている。これだけで審判は不快に感じます。
姿勢に関しては審判にも言えますね。姿勢の悪い審判だと今一つ判定に疑問を持ってしまいますが、姿勢の良い審判だと少々疑問に感じても納得してしまいます。


ですから、礼儀正しく真面目な生徒でも審判に嫌われることもあるのです。
では、こういう生徒が審判を味方につけるにはどうすれば良いかというと、気持ちを表に出すことが第一です。やる気を見せるのです。ただ、審判と呼吸を合わせるには、常日頃から他者との協調性を心がけていれば良いのですが、これは短期間で直ることではありません。

時間はかかりますが最も効果的なのは、稽古中に他者とのコミュニケーションを図るよう努力させることです。年長者になれば集団をまとめようという気持ちがあるか、それとも自分だけ一所懸命やろうとしているか、これが勝負の場面で決定的に出るのです。

組手試合で判定になるとほとんど負ける。相手選手よりも強いはずなのに評価されない。こんな場合は、どこかで審判の期待にそぐわない部分があるのだと思います。

ですから私の指導者としての役目は、なぜ、審判を敵に回して惜しいところで負けるのかを理解させ教えることだと思います。

0-8で負ければ、心技体すべてにおいて負けていることです。理由はほとんどの人がわかります。わかっているなら私があえて指摘することもありません。問題は、競り合っていても常に僅差で負ける生徒、判定になると必ず負けになる生徒。これは目に見えないところに原因があります。
見えないから詳しく教えないといけません。


実は、冒頭に書いた高校の先生に評価される生徒は、競り合いになると僅差で勝ち、判定でも勝てる生徒なのです。ただ、これは選手の心がけ次第でどうにでもなります。生まれつきの能力で後天的にはどうにもならない致命的な部分ではないのです。

実は、現在いくつかの高校からお誘いを受けている複数名の生徒も、昨年までは判定で負けていたのです。だから、「審判を敵に回しているぞ!」と言われていた生徒がいました。

ところが自分で変わろうと思い、自覚が芽生えて来ると、稽古中に声が出てリーダーシップを取れるようになります。すると、不思議なことに接戦に強くなるのです。

ですから、今日書いたことは能力の問題ではなく、あくまでも自覚の問題であると思ってください。
 学習能力
2014年04月14日 (月) | 編集 |
昨日、久しぶりに高校の練習試合を観てきました。今年の各校の新1年生の状態を見たかったからです。

強豪校だけの練習試合なので、1年生も活きの良い素晴らしい選手ばかりで、先輩たちも全国優勝を狙う強豪ばかりですから、4時間の試合を見ていても飽きることはありませんでした。

私は、指導者の目線で選手を観ています。その中で、1年生で勝っても負けても素晴らしい内容の選手がいました。こんな選手はドンドン試合で使っていけば、限りなく強くなるだろうと思える良い選手でした。
監督ならば、「絶対に使いたくなる」ような選手。それだけ魅力があるということですね。

やはり、1年生に必要なのは、先輩に遠慮せずガンガン前に出れることです。ルールが変わり、技や作戦は日に日に変化します。私は、「昨年と全く稽古内容が同じでは、指導者の進歩がない証拠だ。」と言っています。
しかし、同じ生身の人間がやっていることですから、心理的には今も昔も変わらないはずです。最も大事な部分は、昔も今も、未来でも変わらないと思います。

技術は、後からでも身に付きます。しかし、心理面に関してはこの世に生まれてから育ってきた環境が影響し、なかなか変えられるものではありません。

その中で、私は選手のセンスをみるのに、学習能力を最も重要視しています。それは特に、負けた時に大きく出るように思います。負けた時に、選手は敗因をしっかりと分析できているかどうか?分析したら、次は負けないようにするにはどうしたら良いかまでわかっているかどうか?それを稽古の時に実践しているか?

また、試合の最中でも学習能力は大きく出ます。

例えば、こんな選手はダメです。

1、同じ技やパターンで何度もポイントを取られる。
2、同じパターンで攻め続け、簡単にかわされてもまだ同じパターンで攻め続ける。
3、前半は競っていながら、後半に簡単に失点し差を広げられる。

この逆の選手であれば、センスは抜群に良いと考えます。
つまり、試合中にある程度学習し、それなりの対応ができるかどうか?これが選手のセンスなのではないかと思っています。

一般的には、後半に強い選手は学習能力があると言えますね。

例えば、同じ技で7度も8度も失点するなんて選手は、まったく脳みそを使っていない証拠です。対戦前にその選手の前の試合を観たり、過去の対戦からある程度の情報が頭に入っているか?
相手選手の得意技さえ防ぐことができれば、失点は驚くほど少なくなるものです。

右の上段突きだけで何度か失点したら、相手の顔ではなく右肩を見ていれば、おこりがわかります。上段ばかり突いて毎回ダッキングされたら、一度中段を突くとか、フェイントをかけるかしてダッキングさせないようにすれば良いのです。前半に情報収集をしておけば、後半になって楽にポイントを重ねることができます。

普段の稽古を何も考えずただ一所懸命にやっているか、考えながらやっているかで他校との対戦という緊張した場面で使えるかどうかが決まります。


自分の子どもでもなく、道場生でもない選手を観ていても、本当に選手たちの将来を考えると楽しくなってきます。また、各学校の監督の先生方も、毎年新しい生徒が入ってきて育て上げる素晴らしい職に就いていらっしゃると尊敬します。

今から、夏のインターハイが楽しみになってきました。

 振り子で蹴る
2014年04月09日 (水) | 編集 |
突きは、素手の場合とグローブ着用の場合では突き方が異なります。これは、最近ではずいぶんと世の中に理解されてきましたね。

やはり、ルールが変わると技が変わってきます。空手に関してもしかりで、同じ空手でもWKFルール、防具付、直接打撃制では、「本当に同じ空手なの?」というくらいに技やスタイルが異なります。

さて、もう少し絞ってみて、我々が指導しているWKFルール内でのお話です。

WKF公認の同プロテクターですが、あれは私は蹴りに関して日本人に不利に作用するのではないかと思っています。なぜならば、公認の胴プロテクターは、身体をスッポリと覆うように作られており、身体を曲げにくいのです。
胴体の柔軟性を妨げるものを装着するのですから足は上がりにくくなります。

ならば、日本人も外国人も同じではないかと思うでしょう。ところが違うのです。ただし、正確には日本人に不利なのではなく、「今の日本のやり方では不利になる」というべきでしょうか。

なぜかというと、日本人は中丹田の意識が海外の人々に比べ薄いからです。その分、臍下丹田の意識が強くなっています。臍下丹田の意識が強いので、ほとんどは腰を中心に動きます。中丹田の意識もある程度あると、腰だけでなく胸を使った動きになってきます。

いわば、大きなエンジンがひとつ腰にある日本人に比べ、腰に加え胸にもう一つ小さめのエンジンを持つ外国人という感じかと思います。

これで蹴り方がどう違ってくるのかといえば、蹴りの時に胸をどの程度使っているかということなのです。大きく飛び込んで長い距離を移動して蹴るには、胸を支点として下半身を振る。近距離の蹴りは、腰を中心として上半身を倒す力で脚を上げる等、胸の意識があるととても蹴りの時に便利です。つまり、胸と腰、状況に応じて支点を変えるのです。

腰の意識だけならば、上体は基本的にまっすぐです。蹴る時も頭の位置は変わりません。こうなるとWKF公認の胴プロテクターだとどうしても蹴りにくいのです。
ところが、海外の選手のように胸を使って身体を倒して蹴ると、それほど胴プロが邪魔になりません。

過去に、私はJKFan誌上で「振り子蹴法」と名付けたものがありますが、まさにこれです。臍下丹田を支点として上体を振る。中丹田を支点として下半身を振る。身体全体を振り子の要領で蹴る方法です。これならば、胴プロを着用していてもさほど邪魔になりません。

ですから、あの胴プロは、日本で作られていたならば絶対に世に出ることはなかったと思います。しかし、それがWKF公認の安全具になってしまったのですから、それを着用しても自然に蹴れるようにしなければなりません。それには、振り子なのです。



突きに関しても、上体をまっすぐに保って突くよりも、中丹田を使えれば驚くほど遠くを突くことができます。これも、過去にJKFan誌上で、「ダブル・エンデュラム」(二重振り子)として発表したことがあります。突く時に腰と胸を割って使う方法です。まず、始動時に胸を支点として下半身を振り腰が先に移動します。その次に腰を支点として上半身を振って身体を飛ばすものです。
これならば、ステップなしで、2歩分の距離を稼げます。

ルールが現在のようになり多彩化し、安全具もこうなったならば、ますます振り子の使い方で効果が得られるのではないかと思っています。 
 口が閉まらない・・・
2014年04月01日 (火) | 編集 |
3月は、ほとんど家で寝ていません。先月、家で2日以上連続で寝れたのはいったい何日あったか?
ということで、北海道から戻り昨夜また家を出てネコたちと一緒に道場に泊まっています。


今日、子供たちに形を教えていて気づいたことがありました。子供たちの呼吸が驚くほど浅かったのです。これでは力が出ないと思い、呼吸に気をつけて形をさせましたができないのです。

呼吸というのは、吐き方を教えれば自然に吸えるといわれていますが、最近の子供たちには私は吸い方から教えないとダメではないかと言ってきました。

まず、「たくさん吸って強く吐きなさい。」と言いましたが、やはり少ししか吸えません。だから、強く吐けない。
子供たちを観察すると、口を開けたまま形を行っている者が半分ほど。ならば、口を締めて鼻で息を吸って鼻で吐いて形を行わせてみようとしたところ、口をダラッと開けている子が何人もいたのです。

何度、「口を閉じたまま形をやりなさい」と言っても閉まらない。おそらく、通常の呼吸も口で吸っているのではないかと思います。これは問題です。呼吸がしっかりとできないと、睡眠が浅くなり健康にも関わってくる。
最近、ボ~ッとしている子供が多くなっているのも、こういうところに原因があるのではないかと思います。

そういえば、数年前にも口を開けている生徒が多いため、口にガムテープを貼って形をさせたことがありました。ただ、ガムテープだと固いためにどうしても隙間ができてしまい、空気が漏れてしまいます。見た目にも虐待のようで誤解されると困るので1度きりで止めてしまいましたが、何かしかの方法で口を塞ぐ方法を考えて生徒たちの口を塞いで空手をさせたいと思いました。

最近の子が大きな声を出せないのも、口が空いているために腹圧がかからないところに原因があるのではないでしょうか?



最後に、ひとつだけ良いことを発見しました。稽古前後の礼をする姿勢が、今年から徹底してある呼吸を伴って礼をするようにしたところ、姿勢が格段に良くなったのです。できない子がいた時は、何十回も礼をやり直させていましたが、その成果が今になって出てきたことはうれしい限りです。

こんどは、口を閉じることができるように、呼吸を徹底させようと思います。