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2012年10月31日 (水) | 編集 |
眼は口ほどにものを言う、と言われますが、集中力が増せば増すほど眼の奥でものを見るようになります。だから、やたら怖い顔をしてもダメなんです。

鋭い眼というのは、ガンをつけるというよりも、吸い込まれるような感じではないかと思っています。

私は、集中が増してくると、瞬きをほとんどしなくなり、眼の奥でものを見ている感覚になります。さらに、頭皮が熱いというかシビれるというか、ピリピリしてきます。

そんな時、人間は火事場の馬鹿力を出せるのだと思っています。

突いた時も、眼の状態が集中していると、拳の先まで力がみなぎります。ロウソクの灯を見つめるというのも、この眼を作るためです。

眼ができると予知能力が身につきます。なんて言うと途端に胡散臭くなりますが、本当です。
ただし、来年の出来事を当てる事が出来るとか、地震を予知するとかなんて事ではなく、感覚が鋭くなり、相手のほんの些細な変化を見逃さず、技を出す前に気配で感じる事ができるのです。

これは、達人レベルでなくても、選手レベルでもしばしば見られます。相手が何もしていないうちに後ろ足を下げて間を切る用意をした直後に相手が突くという場面を発見します。

こんな場面は、動画をコマ送りで見ると明らかに相手が動くよりも早く反応しているのです。
一流と言われる選手ほど、このような場面をよく発見します。

ですから、眼を作るというのは、とても大切なことなんです。
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 センス?
2012年10月30日 (火) | 編集 |
センスを辞書で調べると、「微妙な違いや味わいを感じ取る力。判断力」とあります。

センスの良し悪しは、そういうことなんですね。

で、私が思うのは、少し見ないと形がグチャグチャに崩れ、「こうするな!」と日頃言っていることをもろにやっている生徒がいる。
こういう生徒は、感覚が鈍いのです。自分のやっていることが感覚がないから分からない。だから、技が変わってきたことも間違っている事さえもわからない。ある意味、仕方がないのかもしれません。

例えば私が、「それは、いつもやってはいけないと言われていることだよな。なぜ、そうした?」と訊くと、本人はポカンとしている。自分では、それを気を付けてやっているつもりなんでしょう。でも、やるなと言われていることをバッチリやっている。

組手でも、「こうして投げなさい。」と練習で散々やっている。でも、試合になると自分から軸を崩して無理して投げに行き、逆に投げられまくる。それでも、何が間違っているか分からないから延々とやられ続ける。

そのたびに、どこが間違っているか指摘をしてもまた同じ間違いをする。こういう選手は、自分が間違っていることさえも自覚できていない。

センスがないという典型例です。



こういうセンスって、空手の稽古だけでは絶対にカバーできません。本人の生まれながらの資質もあると思いますが、私は生活そのものに緊張感・危機感がないから、常に軌道修正や創意工夫をする習慣が身に付いていないのだと思っています。

私生活、特に家庭内で緊張感のない子はすぐにわかります。空手を習っていても一定の傾向があるからです。逆に、適度な緊張感を持って生活させている家庭もわかります。そういう子は、常に創意工夫があり、同じ間違いを何度も繰り返さないからです。

もちろん、空手でもそういうことを養うことはできますよ。私は、整列を一番重視しています。センスのない子は空間の把握能力がないからバランスよく並べません。五感+第六感をも身に付ければ、視覚以外でも空間を肌で感じてきれいに並べるはずなんです。

本当は、整列は学校でやってほしい事なんです。でも、今の子供たちを見るとまっすぐ並ばなくても、ダラダラとしていても先生は何も言わないんだなというのがわかります。
並び方そのものがわかっていない子がほとんどですから。

そういえば、「回れ右!」とかも今は学校ではやらないのでしょうか?試合前にさせると、ほとんどの子ができません。
こういうところは、本当は妥協してはいけないところなんですけどね。私は整列だけで5分でも10分でもさせます。長い目で見ればこれが空手上達への道ですから。


また、形をさせる時も私は好きなところで各自やらせる時があります。すると、センスのない子はすぐ隣に人がいるのに気付かずに始めてぶつかる生徒がいます。まず、空間全体を把握しバランスを考える能力がないからです。


だから、いつも思うのは、礼の出来ない子は空手が上達しない。気持ちの部分もさることながら姿勢の悪さがすべてに影響するからです。
そして、整列の出来ない子も上達しません。周囲に気を配るセンスと、視覚以外の感じるセンスがないからです。


ですから、稽古ではそういう最も大切な要素を、稽古前と稽古後に行っているわけです。

最近、全空連や学連の試合では、礼を徹底的にさせる、出来ない者はできるまで何度でもさせると指導されていますが、私は賛成です。
礼ひとつで選手の品格が分かりますからね。
 気合が小さいのは?
2012年10月29日 (月) | 編集 |
組手の試合で、気合が聞こえないほど小さい子が多くなりました。私が不思議に思うのは、形ではちゃんと大きな気合いが出るのに、組手になると全然出せない選手がいるということです。

こういうタイプの選手が思いのほか多いことに驚いています。

これは、自分のタイミングではちゃんと気合が出るが、相手との攻防になるとダメだということです。

小手先だけで突いても気合は出ません。小手先だけの技は、気が浮いていますから腹圧がかからないのです。姿勢の悪さも原因していますね。

そういえば、国際大会を観ると、日本人の組手選手は平均して気合が小さいと感じます。ということは、腹圧のかかり方が足りないということでしょうか。
おそらく、姿勢が悪いために腹圧がかからないのだと思います。構えた時に肩甲骨が開いていると、前かがみになったり、脇が開いたりします。
突く時も猫背になりやすくなります。

そういう点では、海外の選手の方が姿勢が良い、だから気合も大きい。
小さい頃から競技組手ばかりやっている子は、そういう傾向があると思っています。やはり、基本と形で空手に必要な筋肉を鍛えて姿勢を作ってから組手に入らないと限界が早く来ると思います。

そういう点では、全少が今年で第12回を迎え、日本中の子供たちの目標となっていることは素晴らしいのですが、そのために早く結果を求め過ぎ、あとあと伸びない選手が多い。

形を意味もわからず、順番だけをなぞって1日何十回も打てば、全少ならば優勝できます。でも、肝心のところを抑えておかないと、10年後には消えているでしょう。

そういう点では気合も同じで、基本や形で身体を作らないで組手ばかりやってしまうことが原因で、腹圧がかからず弱い技になっているのではないかと思います。


以前も書きましたが、昨年末に来日しセミナーを行ってくれた男子組手では過去2人しか達成していない世界3連覇のエヘアが、「私が小学生の頃は、自由組手はさせてもらえなかった。組手といえば3本組手の事で、ひたすらそれをやっていた。」と言っていました。
それが、高校生くらいになり競技組手をやり始めるとメキメキ実力を発揮し、名王者に数えられるまでになりました。

それを考えると、今の日本の道場は、競技をはじめに教えるという逆を行っているように感じてなりません。


 エビは跳ねる、カニは跳ねない
2012年10月26日 (金) | 編集 |
しつこいようですが、またまたエビ・カニ比較論です。

つま先を90°に開き、膝から下で移動するカニステップの利点をこれまで何度も書いてきました。

ここで、前後に動くのと左右に動くことを再び比較しましょう。半身の組手の構えで前後にステップすると、多少上下に頭が動きます。これをつま先を90°に開き、左右にステップしても、頭の上下動はほとんどありません。

you tube等でフェンシングの動画を観てください。ほとんど上下動がなく素早くステップしているでしょう。これがカニの特徴です。カニはピョンピョン跳ねることはないのです。

対して、エビは動き回るとどうしても跳ねやすくなります。

カニ歩きをすれば、どんなに速くステップしても自然に摺り足になります。


もうひとつ、中段逆突きで深く飛び込んだ時、蹴り足を下した時、刻み突きを出して引く時、これら攻撃の後、通常は前足を引きます。その時、写真のような形になると理想的です。あくまでも、つま先は90°なのです。
ここで、足を平行に揃えてしまうと間を切れません。

前足を素早く引くには、後ろ足の股関節の外旋と引き手を利用して引くと良いでしょう。


引き足





 逆腹式呼吸
2012年10月25日 (木) | 編集 |
昨日に続き呼吸のトピックです。
呼吸には、様々な方法がありますが、最も重要なのは逆腹式呼吸ではないかと思います。実は私は、武道は空手しかやっことがなく、この記事を書くために簡単にネット検索してみたところ、健康法としても効用があり、気功や太極拳なども逆腹式呼吸がメインらしいですね。

私はよく、一般的に言われている空手の動作に納得が行かず、いつも疑問を感じていたところ、ある先生に「それは、普通の人は腹式呼吸のところを、月井先生は逆腹式呼吸をしているからです。根本的に違うから、他の人からは理解できず反論される場合がありますよ。」と言われました。

10年前に私が提唱した高速上段突きなんかは、典型的逆腹式呼吸なんです。だから、形だけ真似しても多くの人はできないんです。

さて、逆腹式呼吸のやり方は、各自ネットや本で勉強いただくとして、今回は逆腹式呼吸をまずは実感していただこうと思います。
これは以前、JKFanに高速上段突きの練習方法として載せたことがあります。
椅子に座って立ち上がる時に、鼻から息を吸うのです。

「よっこいしょ!」なんて言って立ち上がると、息を吐きますから体が重く感じるはずです。しっかりと逆腹式呼吸ができていれば、息は吸った方が軽く立てるはずです。
また、姿勢も崩れません。

それ以外に逆腹式呼吸の訓練として、トイレでう○こする時に、逆腹式呼吸で出すと素晴らしい効果があるでしょう。
トイレで空手上達の訓練ができる。なんて素晴らしい事なんだと感動しているのは私だけでしょうか?
 呼吸
2012年10月24日 (水) | 編集 |
「空手は、姿勢と呼吸」私が常日頃心掛けていることです。

姿勢もただまっすぐに立っただけではダメ!やはり、武道としての立ち方がある。

呼吸にしても、ただ相手に悟られないように吸って吐いてではない。いつ、どのように呼吸すれば良いか?するとどのような効果があるか?これを追求すると本当に面白いです。

ほとんどの人は、どのように吐くかを考えていると思います。私は逆で、どのように吸うか?により興味があります。
間を詰める時なんかは、鼻で吸って入ると思い通りの間がとれる。吸うという事は、気が飛ばないから相手がいちいち反応しないのです。
気と書くと途端に胡散臭くなると感じる人がいるかもしれません。この場合の気とは、気配です。

息を吸っても、相手に面している胸筋や腹筋は緊張しないので、相手が察知しにくいのでしょう。

組手とは、相手との相対関係ですから、いくら自分が強いまたは速いと実感できても、相手の方がさらに上を行けば負けてしまいます。

ならば、相手に空手をさせない事も、自分の空手と並行して考えるべきだと思います。
そのひとつが呼吸なのです。

腹式呼吸、胸式呼吸、逆腹式呼吸等、今電車の中でいろいろ試しているところです。
「この呼吸でこうやって入って、こう攻めて…」
周囲からは、妄想に耽っている変なおじさんに映っているでしょう。
 なぜ、短い?
2012年10月22日 (月) | 編集 |
海外から帰ると、日本人のストライドは短いなと痛感します。

具体的に言うと、中段突きの時の踏込です。外国人は、マットを滑るようにいっきに遠いところから懐に入ってきます。
日本人は短距離で単発、そんなイメージがあります。

擬音で表現すると、海外の選手の踏込は、パ~~ン! 日本人のそれはパン! という感じでしょうか。

やはり、これは海外の選手と当たり前のように子供のうちから試合をして慣れておかないといけないし、実際に観れば簡単に真似できるはずです。


踏み込みが深いのは、しっかりと筋弾性を使い床を押しているからです。つまり、脚関節を柔らかく使えているということ。

踏み込む瞬間にかかとを床にしっかりと着けて、床をかかとで押しているのです。その意味では、身体の後ろの筋肉をしっかりと使えているのでしょうね。


日本人選手対外国人選手、距離の問題が最大のポイントですね。ただ、外国人選手の多くは、極め際が甘い。だから、動きの差ほど、実際の実力の差はないのかなとも思う。

むしろ、日本人は突きが正確です。あとは、しっかりと腰を入れて打てば良い。



海外の試合は大技のオン・パレードで、観ていると面白いです。南米で試合を観て来て、一昨日空港から直行して昨日某大会の審判をやったので、その比較が面白かった。


ただ、海外から帰ると審判が難しいです。基準が違いますから。

私が一番迷ったのは、攻撃を当てられた場合でも、防御の姿勢がなければ、海外は無防備で当てられた方にウォーニングが来ます。
昨日の試合でも、実際には当てられた方の無防備だったのでは?という場面が当てた方のウォーニングになっていたように思います。

などと、今日は漠然と思ったことを書いてみました。


 幻の便?
2012年10月19日 (金) | 編集 |
今、まる1日かけてようやくトランジット先のトロントにいます。ところが、もの凄いことが判明しました!
日本を出る時に持っていたEチケットと、もらったボーディングパスの便が違っているのです。カウンターに行って訊いたところ、「Eチケットに記載の便は存在しません。間違いです。」って言われました。

おそらく、発行時にはあった便が今は廃便になったということでしょうが、それにしても何の連絡もなく便を換えられちゃうところが怖いですね。
おかげで、到着が予定よりも遅くなります。

でも、ネット環境は良いですよ。アルゼンチンのホテルではWi-fiの電波が弱くて1日の半分はつながらなかったし、チリのサンチアゴの空港もAirport Free Wi-fiなのに、線1本しか立たないからつながらない。

ラウンジに入ったら専用のWi-fiがあったのでアクセスしたら、ラウンジの中でも線1本しか立たず、結局つなげませんでした。


で、航空便の話に戻りますが、航空会社の都合で勝手に便を換えておきながら、「じゃあ、なぜここにこの便が記載されてるの?」って訊いたら、「I don't know.」ってあっさり済まされちゃいました。

私が換えたんじゃないから分からないってことでしょうね。



私は、海外であらゆる経験をしているからいいですけど、時間通り電車や飛行機が出るものだと思っている日本人が旅行したら、パニックになるでしょうね。

これもメンタルタフネスのための訓練です。焦らずに臨機応変な対応が必要です。


それにしても、出発2時間半前になりましたが、いまだに席が決まっていません。「ボーディングで搭乗カウンターに行った時に知らされるから待て」ということでした。

まあ、気長に待ちましょう。
 笑顔が最大の武器
2012年10月18日 (木) | 編集 |
 今、アルゼンチン最後の夜を迎えようとしています。2度のトランジットで往復70時間をかけて日本に戻ります。ネット環境も非常に悪く、なかなかつながらず悪戦苦闘の毎日でした。

 今回は、首都ブエノスアイレスではなく、メンドーサというチリに近い街に滞在しましたが、途中地震も経験しました。震度3くらいだったでしょうか?
 チリと地元の人間と我々は平然としていましたが、他の国から来ていた先生は驚いてパニックになっていました。(笑

 さて、私は大会ではブラジルに来たことがありますが、指導できたのはこれが初めてでした。驚いたことに、こちらの指導者と生徒が、私のyou tubeでDVDを観ており、みんな知っていてくれたのは驚きでした。

 この南米諸国は、ブラジルはポルトガル語ですが、他はすべてスペイン語です。面白いことに、私はフランス語圏の国に2年おり、英語はだいたいはわかる。最も長く住んでいたフィリピンは、約400年にわたりスペインの植民地だったので、スペイン語が現地語に多く入っています。

 ということで、結構これが理解できるんですね。数字や簡単な挨拶、ちょっとしたやり取りは結構できました。

 困ったのは、前述したネット環境と経済不況で外貨の交換の規制があり、クレジットカードでキャッシングができず、現地通貨をこっちの指導者にもらったくらいでしょうか?

 食事もけっこうおいしいものがあるし、ワインはここが世界でも有数の産地ですから、毎食ワインでした。

 あっ、それとこっちの挨拶は頬を付け合ってやるのが、ちっと恥ずかしかったかな・・・。


 さて、やはり世界に出ると語学は必需品ですね。私も指導の時には英語をスペイン語に訳してくれるアシスタントをお願いしました。英語を理解する人は本当に少ないのです。
 だから、指導は誤解されたり、伝わらなかったりしては困るので、やはり通訳は重要でした。

 私もいろいろな国に住んで、膨大な数の言葉を話せますが、英語も含め全部中途半端です。ちゃんと言葉を話せる人は凄いと思う。

 言葉を話せれば、もっともっと世界中の人達とコミュニケーションをとれるのにと、いつも悔しい思いをして帰国します。

 でも、結構他国でも自分の国の言葉しか話せない人は多いです。ただ、みんな人が好きで身振り手振りで通じ合っていました。
 やはり、最大のコミュニケーションの手段は笑顔でしょうかね。

 私は、地理には詳しいつもりでいましたが、パンアメリカの最高峰はアルゼンチンの山だったと初めて知りました。昨日は、その最高峰アコンカグア山の近くまで連れて行ってもらいました。標高3200mまで上りましたよ。

 それにしても、こんなに日本を空けてしまって、仕事がたまりすぎて正直ビビっています。

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 メンタルタフネス 2
2012年10月15日 (月) | 編集 |
メンタルタフネスといえば、どうしても日本人は土壇場に弱いという印象があります。

私が海外での11年にわたるコーチの経験から、日本と外国で状況が大きく異なる点が挙げられます。

まず、「外国人にあって日本人にないもの」、それは宗教心と愛国心です。海外に出るとよく日本人も愛国心が強くなると言われますが、これだけはちょっとその国を訪問しただけでは分からないでしょうね。

イスラムの国は、試合前になると祈りを捧げます。そして、国の名誉のために己を捨てて戦います。日本人で神に祈り、国の名誉のために戦う選手はどれほどいるでしょうか?


この効果が凄いんですよ! 普段はヘナヘナして泣き言ばかり言っている奴が、いざ試合になって神に祈って国のために戦うと、立派な戦士になって勇敢に戦えるのです。神と国家の下では人格そのものが変わってしまうのです。

「だったら、普段からもっと努力しろよ」というのが、監督としての本音ではありましたが・・・。


特に途上国ではその傾向が強く、オリンピックでメダルなど獲得しようものなら、国中が大騒ぎするだけでなく株価まで上昇したりするので、経済的効果ももの凄い数字になります。

サッカーワールドカップでも、ある選手のせいで負けてしまい、国に帰ると射殺されたなんてこともありましたね。まあ、本当かどうかわかりませんが、負けたら強制収容所送りなんてなれば、そりゃ必死にならざるを得ません。
お隣の韓国も、オリンピックでのサッカーの対日本戦などは、勝てば兵役免除ですから必死さがまったく異なります。

ただ、これをメンタルタフネスといえるかどうかはわかりませんが・・・。

むしろ、勝っても賞金なし。負けても叩かれることがない。それでも必死で頑張っている日本人選手の方が、精神的には強いのかもしれません。
何もない中で、そういった目の前にニンジンをぶら下げられている外国人選手と戦っているわけですから。

そう考えると、日本人選手も捨てたものではないですよね。


さて、私はそれでも内弁慶な日本人の気質を変えるには、何らかの対策が必要だと思っています。一番良いのは、一人で格安チケットを買って、外国に行って空手を習い、大会にエントリーし戦ってくることだと思います。
それも誰の付添もなしで。

できれば、海外での大会を転戦し、1年の半分は海外なんて環境を作れれば最高です。

経済的にはそうとうな出費が必要で、勝っても賞金のない、そしてオリンピック種目でないのでスポンサーも付かない現在の空手界では難しい話でしょうけど。



私は、途上国のナショナルコーチを永年やっていましたから、そのあたりの事情は肌で感じています。

途上国だからスポーツに予算を大きく割いている国もあれば、国が貧乏でスポーツに割く予算などないという両極端に分けられ、私は後者の方でやっていました。



途上国なんかは、まず国際大会でベストチームを組むことさえできない国もあります。良い選手を育てても、予算がないから海外に連れて行けないのです。
私の場合、いくら国の監督でも半分の大会は自費で参加していました。選手も予算ゼロで、自費参加が多かったです。


そんな国は、いくら世界が広いといっても少ないと思いますが、少なくとも私がいた国はそうでした。

例えば、全費用が20万円かかるとします。日本であれば貯金で軽く行けるし、借金をしてもすぐに返せる額です。
でも、途上国の20万円は、下手をすれば年収の額です。


もしも、日本で国際大会の予算が降りず、自費で300万円かけて大会に出るかと言われれば、おそらく誰も出ないでしょう。
でも、途上国の選手は監督(私)も選手もその膨大な額を借金して海外の大会に出ていました。


私のナショナルコーチとしての給料は、現地の人間よりは遥かに多かったのですが、当時の日本のバブル時の新入社員の平均給料の何分の一の額でしたから、むしろ副業で生計を立てていました。


それも時給何円なんていうバイトでは指導に回るガソリン代も稼げないので、当時クーデター騒ぎや日本人の誘拐騒ぎが頻繁にあり、日本のマスコミを現場に案内(危険手当がつくので良い収入なのです)したり、TVのコマーシャルタレントをやっていたりと、そっち方面の仕事が多かったです。

現地入りするにも、その地区の酋長に話しを通し、許可をもらってから入らないと命の保証がないとか、Wanted(指名手配犯)で潜伏中の軍人にインタビューをするために、待ち合わせ場所で麻の袋を頭に被せられ車でアジトに連れて行かれたなんて、マンガみたいな話のオン・パレードでした。

当時の私はそういう仕事に飛びつかなければいけませんでした。何といっても1日で現地の1か月分の給料になりますから。



まあ、随分と話しが飛んでしまいましたが、今の選手にそんな危険な仕事で生計を立てて海外で暮らせなんてことは言いませんが、自分ひとりで何でもできるようにはなってもらいたいと思います。

海外旅行でも大手旅行代理店にツアーで高いチケットを取って、ホテルも送迎も何もかも付いている海外旅行は国内と同じです。

危ない真似をしろとは言いませんが、いついも安全に行くから海外の危なさがわからないこともあり、襲われることがあるのも事実です。

はやく、たくさんの日本人選手が、個人でエントリーして海外を転戦する姿を見てみたいと思います。

 メンタルタフネス
2012年10月13日 (土) | 編集 |
今、地球の真裏のアルゼンチンにいますが、ネット環境が悪く、せっかく書いた記事が飛んでしまいました。これで3度目の書き直しです。(涙

さて、ここは時差がちょうど12時間で、昼夜が日本とまったく逆です。

私は今回指導できていますが、選手が国際大会で気を付けることに時差ボケの対策があります。アジアであればせいぜい1時間から4時間なので、あまり気にすることはありませんが、ヨーロパでは7~9時間、アメリカ大陸では10~14時間の時差を覚悟しなければなりません。

これも個人差があり、時差ボケをよく起こす選手は万全の対策が必要ですね。日本時間の体内時計を現地時間に合わせる必要があります。現地に到着してすぐに腹這いで日光浴をして膝の裏側に日光を当てたり、朝食でステーキやハンバーグ等の動物性たんぱく質を採ったり。

また、食事も好き嫌いの多い選手は大変です。海外では食べられるものが少ないこともありますから。私なんかは地球が庭みたいなもので、どこでもいつでも寝れるしなんでも口に入ったものはおいしいと思うので苦労はありませんが、それができない選手はストレスが溜まりますよね。
日本語も通じない世界に行くわけですから。


これが現状では、すべて選手自身と監督に任されているわけです。私も試合の数日前からカルボローディングを選手と一緒に行ったりしていましたが、オリンピック等のビッグゲームは選手村に世界各国の食事が用意されていて問題ないのですが、通常の世界大会では自分たちが現地でそれらの食事を調達しなければなりません。
バナナは必需品でしたし、そういったマネージャー的な仕事も全部監督である私がやっていました。


今後、競技が発達すると、私はナショナルチームの合宿も様変わりしていくのではと思っています。どれだけのストレスの中で実力を発揮できるかという観点で合宿を行う。

とにかく、海外で勝つことがナショナルチーム最大の目標ですから。

時差の対策で、夜中に練習する。日本語は使用禁止。就寝は電気を付けたまま騒音の中で。食事はすべて外国の味付け等、ストレスの中で練習する環境を求める傾向になる気がします。

いわば、宇宙飛行士の訓練みたいなもんですね。だから、スポーツで世界の先端ではなく、人類の文明的観点で世界最先端を要求されるレベルになると思います。

当然、JAXAにもそのノウハウを教えてもらう時が来るのではないでしょか?


そんな環境の中で空手をやってみたいと思っているのは私だけでしょかね?

 なぜ四股立ち?
2012年10月10日 (水) | 編集 |
日本の選手が海外に出て、海外の選手と一緒に練習をすると、前後の動きが遅いことが目立ちます。これは、このブログで再三にわたり書いてきたように、構え・立ち方の差が大きいからです。

とりわけ、突いてから間を切るという指導をしているのは、日本ではあまり見かけません。多くは、間を切ったりしたら逆に叱られるところが多いと思います。

で、突いた後に間を切るのが正しいか正しくないかは置いといて、なぜ日本人は間を切れないかを考えてみましょう。
切ろうと思っても、どうしてもその場に居着いてしまい、間を切れないのです。

やってないからできない。と単純に結論付けてしまうと話が続きません。


私は、足で下がろうとするから下がれないのだと思っています。つまり、そのまま後ろに走ろうとしてしまうのです。懐に飛び込み中段を突いた後に、足を動かして後ろに動いても身体全体を瞬時に運ぶことはできません。

しかし、突いた後に手を強く引き、同時に後ろ足股関節を外旋させると身体全体を素早く移動できて相手の反撃よりも早く間を切ることができます。引き手を強く持つことで、いち早く真横の構えを取れるので、四股立ちを取り、サイドステップのカニ歩きで素早く後退できるのです。
この身体の使い方は、間を切るだけではありません。
この引き手と股関節が使い方がわかると、突いた後に間を詰めるのも同じ要領でできるし、横に回り込むのも同じ要領です。ということは、一つできれば全部できる。一つできなければ全部できないともいえます。

実は、この引き手と股関節を利用すれば、相手にくっついて押し合った時も絶対負けない位置取りができるんです。注意深く観ていると、大相撲の力士がこの使い方をしていますね。ただでさえ力のある力士がこの位置取りをしたら、一般人は指1本で崩されてしまいます。

私は、国際大会で日本人が投げられる場面が多くなっているのも、力ではなくこういった技の面で、まだまだ研究が必要なのではないかと思います。

ですから、押すも引くも回るもすべて要領は同じなのです。これを分かるには、四股を踏むのが一番良いでしょう。四股を踏むといろんなヒントが浮かんできます。

ということで、今回は四股踏みの動画です。通常は100回程度行ってください。

http://www.youtube.com/watch?v=XWjgVYFULtg


 なぜ、後屈立ち?
2012年10月10日 (水) | 編集 |
私は、突く前に後屈立ちで間を詰めさせています。先日アップした動画でも、四股立ちの構えから後屈立ちになり、その後に腰を切って前屈立ちで突いています。

中には、四股立ちから前屈立ちになっても腰は90度切れるから大差ないだろうと思う人がいると思います。

しかし、間を詰めるには四股立ちのまま前進しては大変危険なのです。

まず、通常の半身の構えからそのまま前足を踏み込んで突くと、前足が前進すると同時に上体も前進します。ということは、距離が詰まる分、相手にもチャンスが生まれるということです。

ところが、真横に構え後屈立ちで前足を踏み込むと、足だけが前進し上体は前進していません。腰を切って突く時にようやく上体が前進をするのです。ですから、自分は相手に届くところに前足を置いているのに、上体は相手にとって射程圏外にあることになります。

これが、私が組手は前に踏み出さずサイドステップで運足を構築しなさいと言っている理由です。

たとえ、真横に構えていても、つま先が前を向いていると前足を踏み込んだ時に上体も同時に前進してしまいます。しかし、四股立ちのように後足のつま先が斜め後ろを向くと、前足を踏み込んだ時に上体がその場に残るのです。

組手で中段突きが決まる場面をスローモーションで見ると、半身に構えて突いた場合は、突きが決まるよりも早く腰が正面を向いてしまいます。
これでは、相手にとっても突きが決まりやすくなり、戦いやすいと印象付けてしまいます。
 四股立ち・後屈立ち・前屈立ち
2012年10月08日 (月) | 編集 |
組手が進化すると、ドンドン基本に近づいて行きます。速く動こうとするとドンドン動作がゆっくりになります。

昨年、世界3大会連続王者のエヘア氏が来日しセミナーを行った時、「私は子供の時に自由組手などはしたことがなかった。組手といえばひたすら3本組手だった。組手で試合に出たのは随分と大きくなってからだった。」と話してくれました。

今でも十分に世界に通用する世界レベルの技術は、ほとんどが基本からくるものでした。投げ技でさえも柔道の借り物ではなく、間違いなく空手の投げでした。

私も、自分のイメージしている組手を突き詰めていくと、ドンドン基本の動きになって行きます。今、イメージしている組手では、股関節と肩甲骨の動きが特に重要ですが、それを養うための稽古はやはり基本の稽古であり、組手に移行してもやはり基本の立ち方をベースに構築するのが最も効果的です。
引き手も、肩甲骨の使い方を覚えるには欠かせません。

私が今、イメージしている中段突きは、四股立ちで構え、後屈立ちで懐に入り、前屈立ちで突き、四股立ちで間を切るという4段階のプロセスです。

その動画は、数日前の記事にアップしましたが、今回はそれに加え蹴りも基本の動きでゆっくりと行っています。突いた後に蹴る時は、引き手と共に股関節を外旋させると、その場で素早く蹴れるし、間を切りながら蹴ることもできます。

http://www.youtube.com/watch?v=B3JEj4GQWCw

http://www.youtube.com/watch?v=XQ8sWpRNSJw


 カニ三昧
2012年10月07日 (日) | 編集 |
最近は、カニ歩きの記事ばかりになっており、当ブログはカニ三昧の日々が続いています。

さて、サイドステップの時に、なぜ普通の横歩きではダメなのか? これを説明しましょう。

膝は、一方向にしか曲がらないため、真横に構えた時に普通に立つと進行方向に曲げることができません。

すると、脚全体を動かして移動することになりますが、これでは遅くなるのです。むしろガニ股のまま膝を外に向け、膝から下で動いた方が速く細かいステップが可能になるのです。


移動の時に、大腿を閉じたり開いたりしてはダメで、開きっぱなしにして膝から下で移動するのです。


素早く相手の懐に飛び込み、素早く間を切るには、この方が都合が良いわけです。では、サイドステップで大きく出るにはどうすれば良いかというと、ナイハンチのように足を交差させて出れば良いのです。これも、交差の仕方が大事なので、ただ交差すれば良いというわけにはいきませんが、いずれにしても横に動く方が移動は楽なのです。

また、カニの利点は、上下動がなくガードが崩れないという点です。半身に構えていると両手を上げておかなければならず、試合の後半は疲れて手が下がってしまいます。
真横ならば、肘を曲げておくだけで良いので、長時間組手を行っていても疲れません。

素早く上下動なしに動けるというのは、相手にとっては嫌なものです。拍子をとりにくいのです。

また、このカニステップで突くと、まだはっきりと書いていない大きなメリットがあるのです。
これはまた後日書くことにします。

http://www.youtube.com/watch?v=2tJiVHJZCPg

 新・組手の基本移動
2012年10月05日 (金) | 編集 |
これ、結構きついです。

でも、新しいスタイルの組手を作り上げるには、組手時に形だけを変えても無駄だと思います。身体の使い方を根本から変える以外にありません。

そこで、移動の稽古の時に動画のやり方をしてみると効果があると思います。

四股立ちの時に、後ろの手は引き手をしっかりと取り、前の手は前腕を縦に構えてください。この体勢をとることで肩甲骨が目いっぱい寄るはずです。

そこから後ろの膝の角度を変えずに、前脚を伸ばして後屈立ちになります。

次に前屈立ちになり逆突きをゆっくりと行います。突いた時に引き手をしっかりと取ってください。

突いた手を引く時に、後膝を曲げて四股立ちに戻ります。

注意点としては、脚の曲げ伸ばしは膝でのみ行い、股関節は内外旋をしっかりと行うことです。また、肩甲骨もしっかりと寄せて開くことを意識しましょう。

新ルールに移行すると、これまで以上に弱い突きや短い突きはポイントになりません。

出来る限りの体の伸縮を心掛けて練習を行ってください。

http://www.youtube.com/watch?v=yMOVLBTJ-vk


 カニ歩きのこつ
2012年10月03日 (水) | 編集 |
今回は、カニ歩きのこつについてです。
前回の記事の横に移動した方が速いというのを生徒にさせてみたところ、横に移動すると逆に遅くなる生徒がいました。
そのほとんどが、股関節が内旋し大股歩きになっていました。

出来る生徒は、四股立ちのままで移動していたのです。

つまり、速く移動するには膝から下だけを使って、股関節は外旋を保ち移動するということになります。

実際にやったことのない人は、本当にそんなことで速く移動できるのか信じられないと思います。でも、実際にはそうなんです。

私が、8~9年前に超人解析という特集で、内外の世界王者の動きを解説しました。そのなかで、過去の偉大な王者、ビアモンティ、ジョージ・コタカ、イアン・R・レグレロ等は、このカニ歩きでまを詰めカニ歩きで間を切っていました。
彼らは膝から下で移動しているが、ほとんどの日本人は脚全体で動いていると書きましたが、今奇しくも私は同じことを言ってイいるわけです。

しかし、「じゃあ、膝から下で動こう」といって、今までの動きを180度変えることはできません。やはり、それなりの練習方法が必要です。

ということで、まずカニ歩きの基礎練習の一つをアップしてみましょう。正しい歩き方と必要な筋肉の強化もできます。
動画は、2名が手を合わせて行っていますが、一人の時は腕を組むか腰に当てて行います。



http://www.youtube.com/watch?v=8To0vqwTcD0


 カニ最速の証明
2012年10月02日 (火) | 編集 |
先日の日記で、エビよりもカニの方が速いと書きました。
今日はそれを証明する動画をアップします。

人間は、短い間合いであれば前後に走るよりも横に走る方が速いものです。まず、これを証明するために2人組になり、逃げる方が ①後ろ向きに走る ②横に向きに走る と2種類の逃げ方をしました。後ろ向きに走った方はすぐに捕まります。しかし、横向きに走ると逃げ切ってしまいます。

では、追いかける方はどうでしょう。①前向きに走る ②横向きに走る と2種類の追いかけ方をしました。前向きに走った方は捕まえるのに少し時間がかかりました。横向きに走った方はすぐに捕まえることができました。

私は、日本の競技空手は根本から考え直す時期に来ているのではないかと思います。ただ、直感や先入観で決めず、一つ一つを検証していくことが必要ではないかと思っています。

この最速を組手を完成させるべく、今日はカニ走りを徹底的に行いましたが、これにはコツがあります。コツを無視していくら横に走っても不格好なだけで、空手には何も役に立ちません。
それを徹底するため、ひたすらカニ走りをさせたのです。

外から当道場の練習を観ていると、絶対に空手とは思わないでしょう。怪しい団体の儀式と勘違いされるかもしれませんね。

次回は、カニ走りのこつを書いてみましょう。


http://www.youtube.com/watch?v=dSKyKYUG34Y&feature=g-upl



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